・農研機構の特許技術で国産タマネギの競争力向上に貢献
タマネギは機械化体系がほぼ確立しており、担い手農家の規模拡大や稲作からの転換に適した作物だが、国産品と輸入品の価格差が大きいこともあり、最も輸入量が多い生鮮野菜でもある。国産タマネギの流通を増やしていくためには、生産コストの削減が大きな課題。
国内のタマネギ生産で主流の移植栽培は、苗を育ててから畑に植え替えるため生育が安定する一方、育苗に多くの労働時間や資材費が必要で生産コスト高の要因となっている。
育苗の必要がない直播栽培によって生産コストは削減できるが、出芽や生育が不安定という課題があったため、農研機構は、うね立て・施肥・播種を同時、かつ効果的な方法で行うことができる直播用の作業機を開発した。
この作業機を使った全国農業協同組合連合会(JA全農)と農研機構による共同研究などにより、直播栽培でも移植栽培と同等以上の収量を得ることが可能であることが分かり、農研機構と当社で改良を重ね製品化した。低コストで効率的・安定的な直播栽培の拡大を通じて国産タマネギの競争力向上に貢献していく。
<製品の概要>
名称:たまねぎ直播機
構成部品:成形機、播種機、施肥機、クボタ逆転ロータリ 、フローティング装置を組み合わせて使用する。*オプションで薬剤散布装置を取り付け可能です。
販売開始:2021年7月
価格:メーカー希望小売価格 158万円~179万円(税込)