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住友重機械エンバイロメント、トータルケア・システムへの出資

 住友重機械エンバイロメント住友重機械工業100%出資、本社:東京都品川区)は7月19日、年々増加傾向にあり社会問題化している使用済紙おむつをリサイクルする「完結型マテリアルリサイクルシステム(※1)」の構築とその後の事業展開をさらに加速することを目的に、トータルケア・システム(以下、TCS社)へ7月15日に40百万円の出資契約を締結したと発表した。

 TCS社は、2004年、福岡県大牟田エコタウン内に「水溶化処理技術(※2)」による紙おむつリサイクルプラント「ラブフォレスト大牟田工場」を竣工し、2005年より事業を開始した。世界的にも例が少ない使用済紙おむつのリサイクルシステムを国内ではじめて構築した。現在では医療機関・福祉施設や周辺自治体の一般家庭から排出される年間5,000トンを超える使用済紙おむつをリサイクルしている。使用済紙おむつを焼却せずにリサイクルすることでCO2排出量を約37%削減することができる。

 住友重機械エンバイロメントは、2020年4月7日に3社(住友重機械エンバイロメント、TCS社、凸版印刷)で締結した業務提携基本合意に基づき、これまでに培ったエンジニアリング力を活かし、さらに深刻となる使用済紙おむつの問題解決に向けて積極的に取り組み、社会の持続的発展に寄与する。2022年度以降の使用済紙おむつリサイクル事業化および自治体採用を目指す。

■TCS社の概要

会社社名:トータルケア・システム株式会社 

資本金:185百万円 

設立:2005年4月

本社所在地:福岡県 福岡市 

事業内容:使用済紙おむつリサイクル 

(※1)「完結型マテリアルリサイクルシステム」: 完結型マテリアルリサイクルシステムは、使用済紙おむつから回収できるすべての再生資源をマテリアルリサイクルする3つのシステムで構成される。1)分別回収システム:病院・福祉施設や一般家庭から使用済紙おむつのみを回収。2)水溶化処理システム:回収した使用済紙おむつに水溶化処理を施し、パルプ、プラスチック、高吸水性樹脂(SAP)へ分離回収。3)再資源化システム:分離回収した素材を排出者にとって有益な商品・材料として再資源化。これら3つのシステムが一体となって機能するシステム。

 (※2)「水溶化処理技術」: 水溶化処理技術は、回収した紙おむつを分離槽に投入し、破袋・破砕、簡易洗浄を行い各素材に分離、濃度調整、選別、洗浄、脱水、乾燥と工程を踏み、最終的にプラスチック、パルプ、SAPと分離する一連の技術。

 ニュースリリース

 

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