千代田化工建設は7月15日、インドネシア子会社の PT. Chiyoda International Indonesia 社(以下、CII社)が、 PT Freeport Indonesia (以下、PTFI社)より、インドネシア東ジャワ州グレシック地区における新規銅製錬所の設計、調達、建設 以下「 EPC 」 業務を受注したと発表した。
新規銅製錬所の設備構成は、溶錬工場、電解工場、硫酸工場、排水処理設備、及び付帯設備となる。
同案件は、PTFI社がインドネシアパプア州に所有する世界最大級の金・銅鉱山であるグラスベルグ山から生産される銅鉱石を処理し、電気銅を生産するプラントに係る EPC 業務。
千代田化工建設グループはインドネシアにおいて、石油石化・LNG 及びガス処理等のエネルギー関連プロジェクトに加え、インフラ一般産業分野を含めた多岐にわたる分野のプロジェクトに 1980 年代から現在まで継続的に従事してきた。加えて千代田化工建設グループはインドネシア初の大型の銅製錬所を建設しており、その後も保守点検業務を現在まで継続して請け負っている。
PTFI社と千代田化工建設はこれまで強固な信頼関係を構築してきた。今回の受注はそうした信頼関係に加え、上記大型製錬所建設の実績、及び本プロジェクト実現に向けて長年に亘り真摯かつ柔軟に対応してきた千代田化工建設の確かな技術力を高く評価された結果と考えている。
また、千代田化工建設は2019 年 5 月に公表した再生計画で地球環境分野の拡大を標榜しているが、今回の受注はその実現に大きく寄与するものとなる。加えて、銅はカーボンニュー トラルの実現に重要な役割を果たす蓄電池・モータ等に欠かせない材料であり、今後も需要は堅調と見られていることから、千代田化工建設グループは銅を含む金属資源分野を注力分野のひとつと位置づけている。