・中国でのフォークリフト需要拡大に対応
・ギヤポンプ生産、2022年は2倍の30万台見込む
コロナ禍からいち早く経済の回復を果たした中国では、電子商取引市場の発展を背景に、物流量が再び増大している。物流業務に欠かせないフォークリフト市場の成長も加速しており、作動油を送り出すギヤポンプや、作動油の流路を切り替えるコントロールバルブの需要が高まっている。TSHは新工場の設備を活用し、高い生産効率と品質、性能を追求して、需要増に対応していく。
ちなみに、IR資料によると、油圧機器事業(フルイディクス事業部)の売上高は、2020年度で119億円(前年度比6.3%減)。中国は好調だったが、日本国内が設備投資減少の影響で減少した。
<新工場の概要>
建設場所:天津市西青経済技術開発区賽達工業園
敷地面積:約24,000㎡
建物仕様:一部2階建て(延床面積:約17,000㎡)
生産品目:油圧ギヤポンプ、コントロールバルブ
生産能力:ポンプ50万台/年、バルブ20万台/年
全面稼働開始:2021年10月予定
投資金額:2,000万米ドル (約22億円、110円換算)
<天津島津液圧有限公司の概要>
所在地:天津市西青経済開発区興華四支路15号
資本金:27,696千米ドル
代表者(総経理):福島 伸久
設立:1994年8月
売上高:122,276千元(2021年3月期、約21億円、17円換算)
業務内容:主に中国向け油圧機器の製造および販売