有機米デザイン(本社:東京都小金井市)は6月10日、井関農機と、有機米デザインが開発する有機農業の普及発展に向け稲作用「自動抑草ロボット」の開発および販売等に関する業務提携を締結したと発表した。
自動抑草ロボットは、有機米デザインが開発中の田んぼの雑草を抑制する自動ロボット。ロボットは、代掻き後の水田を自律航行して、水中を撹拌し泥を巻き上げることで光を遮り、土の物理性に影響を及ぼし、水面下にある雑草の生長を抑制する。これにより、除草剤を使わずに雑草が生えにくい状態をつくることで、除草にかかっていた労力を大幅に削減できる。数年以内の販売を目標に開発中。
2050年カーボンニュートラル・脱炭素社会の実現に向け、農林水産省の政策方針『みどりの食料システム戦略』が示され、その達成に向け有機農業の取組み面積割合を25%に拡大する目標が掲げられている。稲作における有機農業では除草作業が慣行栽培に対し時間も手間もかかることが課題であり、有機米デザインでは、解決に向けて、自動抑草ロボットの開発を進めてきた。
今回、井関農機と提携することにより、長年の農業機械事業で培ったノウハウを活かして性能評価や開発への技術サポート、及び、販売面で全面的なバックアップを受けることになった。これにより、自動抑草ロボットの早期社会実装を目指していく。