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ヤマザキマザック、Ez LOADER 10(イージーローダー10)の販売を開始

 ヤマザキマザック(本社:愛知県大口町)は6月1日、Ez LOADER 10(イージーローダー10)の販売を開始すると発表した。

 昨今、各産業では人手不足やコロナ禍などを背景として、働き方の見直しが求められている。製造現場で は人的資源を高付加価値の業務にシフトし、反復作業をロボットで代替する動きが広がっている。一方ロボットは導入後の移設が困難であるため、設備機ごとで生産量の変動が激しい小規模企業では導入の障害 ともなっている。このような背景を踏まえ、同社は誰でも簡単にセットアップが可能で、導入後の移設に フレキシブルに対応する自動化セル「Ez LOADER 10」を開発した。

 Ez LOADER 10 は協働ロボットとビジョンセンサ、専用ソフトウェア内蔵のタブレット端末で構成。協働ロ ボットの採用により安全・コンパクトな自動化システムの構築を可能としている。工作機械との接続は ケーブルをつなぐだけで完了、位置補正はビジョンセンサが自動で行うため、わずか 15 分で設置することができる。

 接続対象機種は、同社製の中小型の複合加工機・CNC 旋盤・立形マシニングセンタなど。これら複数 種類の工作機械が稼働する工場でも、1台の Ez LOADER 10 の導入でさまざまな設備機の自動化に対応できる。接続機種を時間・日単位で頻繁に切り替える運用や、人に寄り添い作業分担させるといった運用も 可能。スペース・人員が限られ、設備機ごとの生産量が常時変動するような工場でも、Ez LOADER 10 の効 果的な活用で働き方を劇的に変えることができる。

 動作設定は専用のテンプレート(ワーク台)に加工物をセットし、ワークの高さなどわずかな情報をタブ レット端末に入力するだけで完了。煩雑なロボットティーチング作業は不要であり、生産開始までのリー ドタイムを大幅に短縮する。

 また Ez LOADER 10 は、動作設定のカスタマイズが可能な「ダイレクトティーチ機能」を搭載。手動でロボットアームを動かすことで任意の動作経路を記憶させ、専用ソウトウェア上で作業内容を簡単に追加・変更することができる。ワークに付着した水・切屑の除去動作や、ワーク搬送装置など周辺機器との連携 動作など、プログラミングの専門知識が無くても顧客独自の動作設定が可能。

 今後も同社は、顧客のニーズに合わせた最適な自動化ソリューションの提供により、製造現場の働き方 改革を支援する。

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