極東開発工業は6月1日、建設を進めていたバイオガスプラント及び使用済み紙おむつ燃料化施設の建設工事を完了し、竣工したと発表した。
■バイオガスプラント(食品リサイクル工場)
施設は、DOWAグループのバイオディーゼル岡山(岡山県岡山市南区海岸通1丁 目3番1号)、廃食用油を原料としたバイオディーゼル燃料の製造・販売、 食品廃棄物からのバイオガス発電)の発注によるもので、2019年9月に起工、2021年1月に竣工した。
「食品リサイクル工場」と名付けられた施設は、食品廃棄物のメタン発酵処理を行うバイオガスプラントで、包装容器等を取り除く前処理設備を設け、飼料や肥料へのリサイクルが難 しい食品廃棄物を有効利用する。
食品廃棄物の受入計画量は年間16,000tで、メタン発酵を用いたバイオガス発電により、約 1,600世帯の年間電力使用量に相当する発電と売電を行う計画。
<施設概要>
施設名:食品リサイクル工場
設置場所:岡山県岡山市南区築港栄町 7 番
敷地面積:49 8,900 m²
処理能力:45t/日
発電容量:910 kW
■使用済み紙おむつ燃料化施設(西天北サーマルリサイクルファクトリー)
施設は、西天北五町衛生施設組合(北海道天塩郡幌延町字幌延884番地、幌延町、豊富町、天塩町、中川町、遠別町の五町で構成する一般廃棄物広域処理組合) の発注によるもので、2019年6月に起工、2021年3月に竣工した。
使用済み紙おむつ燃料化施設である「西天北サーマルリサイクルファクトリー」は、これまで地域で廃棄、埋め立て処分されていた使用済み紙おむつと剪定枝等の木質バイオマスをエネルギー利用するための混合燃料製造施設で、剪定枝等の木質バイオマスを太陽熱で乾燥し、滅菌した使用済み紙おむつと破砕、混合し、ペレット状の混合燃料を製造する。使用済み紙おむつに木質バイオマスを混合することで、燃料の安定燃焼を実現した。
製造された混合燃料は、地域の老人ホームに整備された専用ボイラで燃焼し、給湯熱源に利用されることで、エネルギーの地産地消に貢献する。
<施設概要>
施設名:西天北サーマルリサイクルファクトリー
設置場所:北海道天塩郡幌延町字幌延 883 番地
敷地面積:約 8,000 m²
処理能力:
1紙おむつ原料化設備 170t/年(0.6t/日)
2木質バイオマス保管ヤード 58t/年
3木質チップ化設備 破砕設備 58t/年(0.23t/日)、乾燥設備 58t/年
4混合燃料化設備 紙おむつ原料 54t/年(0.21t/日) 木質チップ 36t/年(0.15t/日) (計0.36t/日)