・欧州およびトルコにおける空調機の需要増加に対応
欧州およびトルコでは、脱炭素政策により、化石燃料を使用するボイラー式に代わり、省エネ性が高いヒートポンプ式暖房・給湯機の需要が急速に拡大している。また、新型コロナウイルス感染拡大に伴う在宅時間の増加で、ルームエアコンの新設・増設ニーズが顕在化しており、今後も継続して需要拡大が見込まれる。そこで三菱電機は、市場への安定した製品供給を実現するため、MACT で新たにAir To Water の生産を開始するとともに、ルームエアコンの生産能力を増強する。
※1 熱移動技術であるヒートポンプを応用し、室外の空気の熱で加熱した温水を室内に循環し暖房・給湯を行うシステム。
<生産体制強化の内容>
概要:現在のルームエアコンの年間生産50 万台から、ルームエアコンと新たに取り扱うAir To Water の合計で年間生産100 万台へ増強
スケジュール:ルームエアコン 2021 年10 月 増産開始/Air to Water 2022 年8 月 新規生産開始
投資金額:約167 百万トルコリラ(約20億円)
省エネ・環境対策:増設する生産設備に省エネ性能が高い機器を採用、工場内の運搬機器の電動化を推進
<MACTの概要>(2021年4月末時点)
社名:Mitsubishi Electric Turkey Klima Sistemleri Üretim Anonim Şirketi
(三菱電機エア・コンディショニング・システムズ・マニュファクチャリング・トルコ)
代表者:社長 野々上 誠吾
所在地:トルコ共和国 マニサ県 マニサ工業団地
資本金:406.2 百万トルコリラ(約50億円、三菱電機株式会社100%出資)
敷地面積:約60,000m2 (工場建屋 1 棟、延床面積 40,000m2)
事業内容:ルームエアコンの開発・生産
人員:約450 名