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IHIと丸紅など、豪州・タスマニアでグリーンアンモニア事業を検討

 ㈱IHI丸紅および豪州の大手エネルギー企業であるWoodside Energy Ltd.は5月20日、豪州・タスマニアにおいて、豊富な水力資源を活用した再生可能エネルギー由来のアンモニア(以下、グリーンアンモニア)製造・輸出の事業性を検討・調査する覚書をこの度締結したと発表した。

 現在市場に流通しているアンモニアは、化石燃料由来のため製造時にCO₂を排出するが、グリーンアンモニアは、製造時にCO₂を排出せず、燃料及び原料としてアンモニア利用に係わるサプライチェーンでのCO₂排出量が極めて低くなる。

 3社は、タスマニア州ベルベイでグリーンアンモニア生産を検討している。水素の製造に使用する水電解装置容量は、当初小規模で開始し、最終的には250MWまで拡張することによりアンモニア製造量を増やす計画で、サプライチェーンに関連する技術及び日本・アジア市場における需要などの検討・調査を進める。

 日本政府による2050年カーボンニュートラルの宣言により、アンモニアのような低炭素の水素キャリア・チェーン実現に向けた官民による取組みが行われている。アンモニアは、製造・貯蔵・輸送に係わる技術が既に確立されていることから早期社会実装が期待されている。特にグリーンアンモニアは、幅広い需要家に燃料用途及び原料用途として広範囲な脱炭素ソリューションを提供できる可能性を有しており、3社は継続して日豪間のサプライチェーン構築に努める。 

 詳細は、ニュースリリース

 

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