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荏原、新千田ポンプ場(広島市)のポンプ設備を増設

 ㈱荏原製作所(以下:荏原)は5月19日、広島の市街地における雨水時の排水を担う新千田ポンプ場(以下:機場)で、機械設備工事を完了したと発表した。今回増設したポンプと従来のポンプを合わせ、この機場の総排水能力は従来の1.4倍となった。

 広島市の中心市街地は太田川流域の低地部に位置し、満潮時は地盤が海水面よりも低くなるという特徴がある。そのため、近年の異常気象が引き起こす大雨による浸水の対策として、機場の排水能力を増強し、更なる被害を軽減させることが期待されている。荏原は、ポンプ設備などの提案、設計、調達、機械設備工事ならびにアフターサービスの総合エンジニアリングによって、広範囲にわたり上下水道が抱える課題を解決している。

 荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指している。荏原は、雨水排水機場では国内トップのポンプ納入実績を持ち、現在も新設を含め、更新や改造など多くのプロジェクトを遂行中。荏原はこれからもポンプ事業のトップメーカとして顧客の課題を解決し、社会インフラの強靭化を支えていく。

 荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていく。

<概要>

 今回納入した全速全水位先行待機型ポンプ(※)は、ゲリラ豪雨などによる大量の雨水流入にも対応可能な設備。

工事名称:広島市新千田ポンプ場ポンプ設備工事その3、広島市新千田ポンプ場ポンプ設備工事その4

発注者:日本下水道事業団

施工場所:広島市中区南千田東町地内 新千田ポンプ場

工事諸元(概要):立軸渦巻斜流ポンプ(2000VLYGE型) φ2000mm×588m3/min×25.5m×3,620kW 1台

工期:2019年3月~2021年3月

※急な豪雨に対応するため雨水がポンプ機場に流れ込む前に、水位にかかわらず全速で待機運転ができるポンプ。

 ニュースリリース

 

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