・地鎮祭は5月19日
浜松ホトニクスは、医用や産業、分析、計測、学術などの幅広い分野に光電子増倍管やイメージ機器、 光源などの電子管製品を販売している。今後も各製品の売り上げが順調に増加すると見込んでいるが、イメージ機器においては、 電気自動車向けバッテリーやデータサーバー向け電子基板の非破壊検査に用いられるMFXの 需要が急拡大し、生産能力の増強が急務となっている。また、印刷、殺菌向け低エネルギー電子線照射源のEB-ENGINEや、X線画像を可視像に変換する医療向けシンチレータの売り上げ増加も見込まれるほか、空港での爆発物検査装置などに使われるマイクロチャンネルプレート (以下、MCP)の市場投入を予定していることなどから、電子管事業全体の売り上げが今後5年間で約170億円増加すると見込んでいる。このため、新棟を建設し生産能力を増強することで売り上げ拡大に対応する。
新棟では、EB-ENGINEやMCPに加え、各種光源の開発、製造機能を移転し、生産能力を高めるとともに、今後の需要増加に対応するためのスペースを確保する。また、移転により発生する既存棟の空きスペースを利用し、MFXの生産スペースを大きく拡張するほか、シンチレータの生産能力も増強する。
・地鎮祭および新棟の概要は以下の通り。
<地鎮祭>
式典名称:浜松ホトニクス株式会社 豊岡製作所第11棟 地鎮祭
日 時・場 所:2021年5月19日(水) 午前10時00分~ 静岡県磐田市下神増314番地の5 豊岡製作所内
<新棟概要>
建物名称:豊岡製作所 第11棟
建築場所:静岡県磐田市下神増314番地の5 豊岡製作所内
建築工期:2021年5月着工、2023年1月竣工予定
稼働予定:2023年2月
建築構造:鉄骨造 地上4階
建物面積:建築面積 7,091m²、延床面積 23,880m²
施設構成:1階 製造エリア(一部クリーンルーム)
2階 製造エリア(一部クリーンルーム) 3階 製造エリア(一部クリーンルーム) 4階 食堂
総工費:約93億円
収容人員:約200名
生産品目:EB-ENGINE、MCP、各種光源
画像:豊岡製作所 第 11 棟 完成予想図