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SMC、2020年度売上は5.0%増の5,521億円、21年度予想は12.3%増の6,200億円

 SMCが5月14日に発表した2021年3月期(2020年度)連結業績によると、売上高は5,521億78百万円(前期比5.0%増)となり、主に増収の効果と販管費の減少により営業利益は1,533億55百万円(同4.9%増)となった。受取利息は減少したものの為替差益の計上などから経常利益は1,718億27百万円(同8.4%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は1,217億90百万円(同10.2%増)となった。また、自己資本当期純利益率(ROE)は、前期に比0.4ポイント上昇して9.39%となった。

 SMC2021年3月期データ

 2020年度における世界経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により大きな打撃を受け、米中間の緊張にも緩和の兆しが見えないなど、非常に厳しい状況で推移した。自動制御機器(空気圧機器)の需要は、中国ではすべての業種向けで大幅に増加したほか、半導体関連向けがその他のアジア、北米、欧州、日本など各地域で好調で、北米の自動車関連、欧州の工作機械関連向けなどでも年度後半から回復基調に転じた。

 このような状況の中でSMCグループは、新型ニロナ対策を徹底して製品供給能力の維持に努める一方、省エネ性能に優れた新製品の開発、グローバル連携による積極的な販売活動の推進などの課題に引続き取り組んだ。

■ 今後の見通し
 足元の需要動向は、半導体関連向けが中国をはじめとするアジアを中心に各地域で大きく伸びているほか、日本を除く各地域において自動車関連及び工作機械関連向けも増加傾向に転じており、食品機械・医療機器向けは引統き堅調である。
 しかし、新型コロナウイルス感染症は、地域によっては再び拡大の様相を見せており、物流の停滞や半導体の不足などの要因も加わって、先行き不透明な状況が続くものと想定される。
 SMCグループは引続き、旺盛な需要に対応するための生産・製品開発・販売・物流の各機能の充実とグローバルネットワークの強化に努める。

 2022年3月期(2021年度)の連結業績については、IUSドル=109円、1ユーロ=130円、1人民元=17円の為替レートを前提に、売上高6,200億円(前期比12.3%増)、営業利益1,730億円(同12,8%増)、経常利益1,810億円(同5.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,285億円(同5.5%増)と予想している。

 SMCの2021年3月期決算短信

 

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