・排ガスゼロ化に向けたコンテナ荷役用新型機器を神戸港に国内初導入
契約したのは、三井E&Sマシナリーが開発した「NZE(Near Zero Emission)トランステーナ(R)」(以下ニアゼロRTG)(註1)となる。ニアゼロRTGは、搭載するディーゼルエンジンの小型化により、燃費が従来のハイブリッドRTGと比べ約20~30%向上し、それに伴い二酸化炭素やディーゼル排気有害物質の排出を低減している。また、将来的な水素供給インフラの普及を見据え、ディーゼルエンジンを水素燃料電池(FC)電源装置へ換装することでゼロ・エミッション化にも対応可能な仕様である事から、神戸港での実証実験、及び本格導入を視野に入れてKICTでの導入を決定した。本件の導入時期は2022年5月末を予定しておりKICTはニアゼロRTGを契約した国内第一号コンテナターミナルとなる。
また今回のニアゼロRTG導入は、国土交通省が掲げる港湾での脱炭素化実現に向けた取り組みである「カーボンニュートラルポート(CNP)」(註2)構想にも合致した取り組みにて、今後三井E&Sマシナリーと連携してCNP実現を目指す。
商船三井グループは、商船三井グループ環境ビジョン(註3)に則り環境課題に向き合い、今後もグループ一丸となって持続可能なネットゼロGHGエミッションの実現に取り組んでいく。
(註1) ニアゼロRTGに関しては(株)三井E&Sマシナリーのプレスリリース参照:
https://www.mes.co.jp/press/2021/0215_001565.html
(註2) カーボンニュートラルポート(CNP)とは国土交通省が進める、脱炭素化に配慮した港湾機能の高度化等を通じて、港湾の温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする取組み。
(註3) 商船三井グループ環境ビジョン
https://www.mol.co.jp/sustainability/environment/vision2030/index.html
画像:ニアゼロRTGイメージ図