コマツは4月30日、2021年7月1日(予定)を効力発生日として、会社分割(吸収分割)の方法により、㈱ランドログに対して、コマツが有するスマートコンストラクション事業に関する権利義務の一部を承継させることを決議したと発表した。
コマツは国内の建設業界が抱える深刻な労働力不足という課題を解決するソリューションサービス「スマートコンストラクション」を2015年2月にスタートさせ、これまで13,000以上の国内の現場に導入をしてきた(2021年3月末現在)。
そして、2017年10月に、コマツはランドログを設立した。ランドログでは、建設業の抱える労働力不足という課題の解決を加速させ、できるだけ早く、安全で、生産性の高い、未来の現場の実現を目指し、スマートコンストラクションのサービス基盤となるプラットフォームを、コマツと同様に建設業の課題解決に取り組む多くのサービス事業者へもオープンに利用できるように、オープンプラットフォーム「LANDLOG」を開設した。
その後、コマツは、2020年4月より、これまでの施工プロセスにおける部分的なデジタル化によるソリューションサービスから、施工プロセス全体においてデジタル技術を活用し大きな変革をもたらし、安全性、生産性、環境性の飛躍的な向上を実現することができる、「DXスマートコンストラクション」を、日本、北米、欧州、豪州にて順次導入を開始した。DXスマートコンストラクションは、オープンプラットフォーム「LANDLOG」と、それにつながる、建設現場のデジタル化を、安価に、高精度に、高速に、簡単に行うことができる、「スマートコンストラクションレトロフィットキット」をはじめとする4つのデバイス、施工プロセスにおけるオペレーションの最適化を実現する、8つのアプリで構成されている。
吸収分割後、ランドログは社名を「株式会社EARTHBRAIN」に変更、事業領域の拡大と経営体制を一新させ、これまでコマツが開発してきた「DXスマートコンストラクション」の更なる進化を加速させていく。世界中の建設現場において、デジタルトランスフォーメーションによる新たな価値創造を行い、「安全で、生産性の高い、スマートでクリーンな現場」の1日でも早い実現を目指していく。
なお、「株式会社EARTHBRAIN」社については、㈱NTTドコモ、ソニーセミコンダクタソリューションズ、及び㈱野村総合研究所を引受先とする、第三者割当により新株発行を行い、4社での合弁事業とする予定。
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