㈱エフピコ(福山本社:広島県福山市、東京本社:東京都新宿区)は4月28日、兵庫県小野市に新工場と新拠点配送センター「エフピコ (仮称)兵庫工場・配送センター」を建設すると発表した。5月に着工し、2022年9月での竣工を予定する。総投資額は土地取得費を含めて約253億円。
2020年3月10日付の「工場用地の取得に関するお知らせ」で公表した(工場及び拠点配送センター)について、2021年4月28日開催の取締役会で建設を決議した。
■製品生産能力の増強
昨今の「巣ごもり消費」の活発化及び「新しい生活様式」の浸透に伴うテイクアウト・デリバリー市場の拡大・定着や、消費者及び顧客の環境意識の向上により、エフピコ製品の需要は 今後さらに増加することが見込まれる。工場建設により、福山地区からの一部生産設備移設も含めて、近畿エリアへのエコ製品 (エコトレー、エコ APET、エコ OPET)をはじめとするエフピコ製品の生産能力増強を図り、 顧客の様々なニーズに応えていく。
なお、関東エコペット工場、中部エコペット工場及び連結子会社である⻄日本ペットボトルリサイクルにおける再生PET原料生産能力拡大の見込みがついたため、2020年3月 10日付の「工場用地の取得に関するお知らせ」で公表した再生PET原料生産設備の設置は取り止め、製品生産ラインの増設へ計画を変更することにした。
■近畿エリア物流能力の増強
エフピコ製品の需要増加に伴って見込まれる取扱量の増加に対応するため、物流能力を一層増強することが必要となる。
拠点配送センターを工場に併設することで、これまで福山配送センター(広島県)から配送を行っていた大都市圏である近畿エリアを分割し、配送時間短縮及び物流コスト抑制、 並びに自然災害時の事業継続と安定供給の強化を両立させていく。
なお、拠点配送セン ターの建設により、日本全国のエフピコ拠点配送センター(北海道、東北、関東、八王子、東海、中部、福山、九州及び本新拠点配送センター)から半径 150 km圏内で、主要都市を含む全人口の7割をカバーできる物流ネットワークが完成する。
また、拠点配送センターの在庫保管能力は26万ケースである他、自動ソーター出荷シス テムの設置を予定している。これにより、拠点配送センター稼働後には全国の出荷量の 76%が自動ソーター出荷システムによる仕分けとなる見込み(2021年9月完成予定の中部 クロスドックセンターへの導入分を含む)。
<概要>
名称:株式会社エフピコ (仮称)兵庫工場・配送センター
敷地面積:48,001.70 m²
延床面積:約78,900m²
構造鉄骨造・地上4階建て
投資総額:約253億円(2020年5月取得の土地取得価額を含む)
※ひょうご小野産業団地は、企業立地の促進や雇用の確保など、兵庫県が推進している地域創生に取り組むため、兵庫県企業庁と小野市が共同で整備している新たな産業団地。
<日程
取締役会決議日:2021年4月28日
着工2021年5月(予定)
竣工:2022年9月(予定)
<その他>
小野市役所近隣に、ワンルームマンションタイプ独身寮であるピコハウス 5 号館を建設し、人材 確保に努めていく。
敷地面積:5,936.71m²
戶数:140戶