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豊田自動織機、産業車両の2020年売上は前期並みの1兆4,314億円

 ㈱豊田自動織機製作所が4月28日に発表した2021年3月期(2020年度)連結業績によると、産業車両においては、市場は中国が牽引し、世界全体で回復した。そのなかで、主力のフォークリフトトラックが欧州や北米では減少したものの、物流ソリューション事業で増収となったことにより、売上高は前期並みの1兆4,314億円、営業利益は同7.5%増の1,099億円となった。

 また、販売台数は前年同期比10.1%減の250,000台(前年度:278,000台)となった。

 内訳は日本が45,000台(45,000台)、北米80,000台(92,000台)、欧州77,000台(93,000台)、その他48,000台(48,000台)。2022年3月期(2021年度)の予想は北米と欧州が大きく伸びるとし、前年度比22.4%増の306,000台(250,000台)としている。

 自動車・産業車両分野は、電動化・自動運転領域の開発の進展や、デジタル技術の活用による新規参入や業界構造の変化が生じており、企業間の競争がますます激しくなっている。加えて、世界的な半導体の供給不足等によりサプライチェーンの潜在的なリスクや脆弱性が露呈するなど、経営環境は依然として予断を許さない状況にある。

 豊田自動織機全社の次期見通しは、連結売上高2兆3,000億円(前期比8.6%増)、営業利益1,500億円(同26.9%増)、税引前利益2,150億円(同16.8%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益1,600億円(同17.0%増)。うち、産業車両セグメントの売上高は1兆4,700億円(同2.7%増)の見通し。

 豊田自動織機の2021年3月期決算関連

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