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CKD、リチウムプレドープ装置の製造・販売事業化に向け武蔵精密工業と共同開発

 CKDは4月14日、 武蔵精密工業(本社:愛知県豊橋市)とリチウムイオン電池(LIB)の高容量化、長寿命化、安全性向上を実現するロールtoロール方式のリチウムプレドープ装置の製造・販売事業化に向けた共同開発契約を締結したと発表した。

 リチウムプレドープ技術は LIB の正極、負極の容量バランスを考慮した効率的なセル設計を可能にし、性能改善や差別化に有効であることが広く知られている。今回の リチウムプレドープ装置は、先進 LIB と呼ばれる現在の液系 LIB に対応する画期的なソリューションを提供し、カーボンニュートラル時代のキーデバイスとなる LIB の 性能を大幅に向上する。

 具体的には、リチウムイオン電池用捲回機の分野で培ってきたCKDの保有する電極搬送技術と、電解液中で電気化学的に所定量のリチウムを電極に挿入する武蔵エナジーソリューションズ(本社:山梨県北杜市)独自のプレドープ技術を統合し、これまで難しいとされてきた LIB 製造プロセスへのプレドープ技術の導入を実現する。

 このプレドープ技術の導入により、LIB の正極材として使われている希少金属の使用量を低減することが可能となり、負極側の劣化反応を抑制することで LIB のサイクル寿命が延長する。また、設計によっては、LIBへのリチウムプレドープ化によりエネルギー密度を 20〜40%程度向上させるとともに、LIBのサイクル寿命を3〜4倍程度伸ばすことが可能となる。

 CKDでは、今後も技術革新と価値創造に努め、先進的な自動化技術と流体制御技術によるモノづくりを通じて、サスティナブルな社会の実現に貢献していく。

 ニュースリリース

 

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