日本鍛圧機械工業会が4月9日に発表した2021年3月の鍛圧機械受注総合計は、受注総合計は310.8億円、前年同月比3.1%増と、3ヶ月連続で前年を上回った。特にプレス系機械が4ヶ月連続で前年同月を上回ってきている。全世界的にコロナ禍の収束は見通せず経済回復の不透明感が続いているなか、北米の回復傾向けが見られ、欧州・中国向けが安定している。
機種別によると、プレス系機械は115.2億円、前年同月比7.4%増。小型プレスは48.3%増、中型プレスも69.3%増だが、超大型プレスが44.2%減で、大型プレスも10.2%減。油圧プレスは80.9%増で、フォーミングも38.0%増、自動化安全装置は23.1%減。板金系機械は101.9億円と前年同月比6.7%減。レーザ・プラズマが2.8%減、プレスブレーキ9.9%減、パンチングも6.8%減。
国内は144.2億円、前年同月比2.6%増。鉄鋼・非鉄金属が22.8%増、自動車も41.3%増、その他も71.9%増となったが、金属は14.7%減、電機も4.9%減となった。
輸出は72.9億円、前年同月比4.0%減。北米向けが68.6%増、韓国・台湾向け約8倍増、東南アジア向け37.3%増、インド向け18.2%増であったが、中国向け・欧州向けはマイナスとなった。