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安藤ハザマ、連続ベルトコンベヤ工法における移動式クラッシャー遠隔操作システムを開発 

・安全性と施工性の向上を実現

 安藤ハザマは4月5日、ICTにより山岳トンネル工事の生産性を大幅に高める取り組みとして「山岳トンネル統合型掘削管理システム(i-NATM(R))」の開発を推進しているが、その一環として、青山機工(本社:東京都台東区)およびタグチ工業(本社:福岡県福岡市)と共同で、山岳トンネルでの連続ベルトコンベヤを用いたずり出し作業において、安全性と施工性の向上を目的とした「移動式クラッシャー遠隔操作システム」を開発したと発表した。

■開発の背景

 一般に、山岳トンネルの連続ベルトコンベヤ方式によるずり出し作業は、発破により破砕した掘削ずりをホイールローダで集積し、切羽後方に設置したクラッシャーに投入する。投入したずりはクラッシャーにてベルトコンベヤで運搬可能な大きさまで破砕した後に、後方の連続ベルトコンベヤに載せ替えて、トンネル坑外の仮設ヤードまで搬出する。

 従来のクラッシャーへの掘削ずり投入においては、掘削ずりの破砕状況に応じてクラッシャーの運転を調整管理する監視員を配置することが多く、監視員の安全確保や破砕粉塵による健康被害などの懸念があった。

■システムの特長

 「移動式クラッシャー遠隔操作システム」は、ホイールローダの運転席に設置されたタブレット型PC(写真2)により、移動式クラッシャーの遠隔操作を可能としたシステム。

 タブレットはカメラによる映像取得と、移動式クラッシャーの一連の操作を行うことが可能。ホイールローダの運転手は、掘削ずりの破砕状況をカメラ映像で確認しながら、状況に合わせて移動式クラッシャーの動作調整を行い投入することが可能なので、ずり投入作業が容易になる。また、移動式クラッシャー上に破砕状況の監視・機器操作を行う作業員を配置する必要が無いため、ずり搬出のさらなる省力化・安全性向上に貢献する。

詳細は、ニュースリリース

 

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