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アイロムグループ、約30億円投じて新型コロナウイルスワクチンの新製造施設を建設

・茨城県つくば市のIDファーマ施設内に建設

 ㈱アイロムグループ(本社:東京都千代田区)は3月30日、100%子会社である㈱IDファーマ(本社:東京都千代田区)が開発を進めている新型コロナウイルスワクチンについて、同ワクチンの生産体制を強化するために茨城県つくば市に新製造施設を建設すると発表した。建設にかかる費用(約30億円)については、みずほ銀行をアレンジャーとするシンジケートローン契約を締結する。

 アイロムグループグループは、IDファーマの基盤技術であるセンダイウイルスベクター技術を用いた新型コロナウイルスワクチンの開発を進めているが、開発完了後の生産体制を強化するため、ID ファーマが茨城県つくば市に保有するつくば研究開発センターの敷地内に、GMP(※1)に準拠した新製造施設を建設することにした。

 アイロムグループグループは、新型コロナウイルスワクチン開発を最重点課題として位置付けている。新製造施設を建設することにより、センダイウイルスベクターの大量培養を可能にし、製造効率を向上させることで、国産ワクチンの安定供給に向けた体制構築を目指している。

 新製造施設の建設にかかる費用については、みずほ銀行をアレンジャーとするシンジケートローン契約により確保する。

 なお、新製造施設の建設工事等の契約およびシンジケートローン契約は、アイロムグループグループで設備・不動産を手がけるアイロムグループの 100%子会社である㈱アイロム PMが契約者となり、同社を通じて行うことを予定している。

<新製造施設の概要>

名称 (仮称):新型コロナウイルスワクチン新製造施設

所在地:茨城県つくば市大久保6番

物件の概要 建物:鉄筋鉄骨コンクリート造、地上2階建 機器:培養器等

延床面積 1,216.8 ㎡

着工予定日 2021年5月(予定)

竣工予定日 2021年12月(予定)

建設費用等 約30億円

資金計画 自己資金および借入金により充当

<シンジケートローン契約の内容>

契約形態:シンジケーション方式コミットメント期間付タームローン(※2)

組成金額:30 億円(予定)

契約締結日:2021 年3月 31 日(予定)

コミットメント期間:2021 年5月 31 日から 2022 年5月 31 日まで(予定)

アレンジャー:株式会社みずほ銀行

エージェント:株式会社みずほ銀行

参加金融機関:株式会社みずほ銀行、株式会社りそな銀行、他

契約者:株式会社アイロム PM

元本弁済開始時期:2022 年8月(予定)

※1. GMP:Good Manufacturing Practice(医薬品の製造管理および品質管理に関する基準)のことで、医薬品や医療機器の安全性を確保するために、製造設備とその管理、品質管理、製造管理について製造業者が守らなくてはならないことを明確にした基準のこと。厚生労働省による省令によりその基準が示されている。

※2. コミットメント期間付タームローンについて:融資期間が中長期となる証書貸付契約で、契約時から一定期間中に分割で融資実行することを約束(コミット)するコミットメント期間を有するローン契約。

 ニュースリリース

 

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