・補修対象箇所の早期発見と補修期間の短縮を目指す
同サービスでは、㈱Liberaware(千葉市中央区)が開発した狭小空間専用のドローン「IBIS(アイビス)」をはじめとする小型ドローンを使用する。発電プラント設備内部は狭隘箇所が多く存在するが、小型ドローンを用いることで入り組んだ構造においても無人での点検が可能。ドローンで撮影した映像を、設計者が設備外部で確認することにより、的確かつ効率的な設備点検サービスを提供する。
① 多数の個所を効率的に点検することで、検査期間を短縮化できる
② 緊急停止時でも、損傷部位を短時間で発見し、早期の再稼働につながる
③ 点検の無人化による安全性の向上
IHIはこれまで約二年間にわたり、複数の発電プラント設備内部において、粉塵が舞い視界不良な環境下でのドローン飛行試験を実施し、点検手段としての有効性の検証を進めてきた。その結果、ボイラ、ダクト、脱塵設備、脱硫設備などの各設備で損傷部位を的確に発見することが可能であり、復旧工事期間の短縮にも繋がることから、目視点検の代替手段として適用可能と判断し、サービス提供を開始することにした。
IHIは、各種発電プラントの建設とメンテナンスに関する豊富な知見をもとに、保守サービスやIoTによる運転支援などをはじめとするライフサイクルビジネスの展開を通じて、グローバルに環境負荷の低減とエネルギーの安定供給の両立に積極的に取り組んでいる。今後も、顧客価値の最大化のための、新技術を駆使したライフサイクル全体の包括的なサービス提供、発電所の安定運転・高稼働率での運転に寄与することで、カーボンニュートラル社会の実現に向けて貢献していく。