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日本精工(NSK)、世界最高速、電動車駆動モータ用「高速回転玉軸受Gen3」を開発

・世界初、トポロジー最適化技術による軸受の設計と最先端シミュレーションにより短期間で開発に成功

 日本精工(NSK)は3月24日、dmN = 180万以上の高速回転を可能とする、電動車駆動モータ用高速回転玉軸受Gen3を開発したと発表した。製品はグリース潤滑用の深溝玉軸受では世界最高速回転を実現し、電動車の航続距離延長や燃費・電費の向上、またモータの小型化を可能にすることにより車内スペースの確保に貢献する。NSKは、同製品の売上として2030年に120億円を目指している。

 地球温暖化などの環境問題を背景として、カーボンニュートラルの実現に向けた社会的取り組みが注目される中、環境負荷が小さい電動車の普及が期待されている。電動車普及に向けた重要課題の一つが航続距離の延長であり、燃費・電費の向上と電池を搭載できるスペースの確保が求められている。

 電動車の駆動モータは、小型・軽量化と高出力化ニーズを背景に高速回転化が進んでいる。NSKは、2020年3月に焼付きの発生や保持器の破損の課題を解決し、dmN = 140万以上の高速回転玉軸受Gen2を開発した。今後一層高まる電動車駆動モータの高速回転化ニーズに応えるべく、更なる高速回転軸受の開発に継続的に取り組んでいる。

■dmN:「軸受のピッチ円径(dm)」と「回転数(n)」の積であり、軸受の高速回転性能を示す指標

 詳細は、ニュースリリース

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