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コマツ、コマツマイニングの米国・豪州コンベア事業売却を発表

・坑内掘り石炭(ソフトロック)向け鉱山機械の生産再編

 コマツは3月19日、100%子会社であるコマツマイニング(以下KMC)が、米国・豪州のコンベア事業をStellex Capital社(米国)*1に売却する契約を締結したと発表した。

 売却対象は、KMCの子会社でコンベアを生産する米国拠点(米国アラバマ州ウィンフィールド)と豪州拠点(オーストラリア・ニューサウスウェールズ州サマーズビー)。なお、主にトンネル・一般工事向けのコンベアを生産する英国拠点は今回の売却対象としていなし。

 Stellex Capital社は今回の買収にあわせて新たにマテリアルハンドリング事業会社を立ち上げ、過去にKMCが保有していたブランドであるContinentalを掲げ、コンベア事業の新たな可能性と成長を目指す。

 鉱山機械の需要は、鉄、銅、金などのハードロック向けは堅調に推移しているものの、石炭向けビジネスは、世界的な脱石炭の流れや燃料炭の価格低迷の影響を受け縮小が続いている。今回の売却は坑内掘り石炭(ソフトロック)向け鉱山機械事業の構造改革の一つであり、コマツはこの売却により強固な収益構造・企業体質を実現し、コマツグループの持続的成長を目指す。

 今案件は2020年度中の売却完了を目指している。売却対象事業の顧客への製品供給への影響はなく、また連結業績への影響は軽微としている。

*1 Stellex Capital社は、改善・成長可能性のあるミドルマーケット企業向けの米国投資会社。

<売却対象拠点の概要> 地域/所在地/生産品目

 北米拠点/米国アラバマ州ウィンフィールド/ローラー等(坑内掘り向けコンベアの構成品)

 豪州拠点/オーストラリア ニューサウスウェールズ州サマーズビー/ブーリ(坑内掘り向けコンベアの構成品)

 ニュースリリース

 

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