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国際協力銀行(JBIC)、日本製鉄の合弁米国法人が実施する鋼材製造・販売事業に融資

・日本の鉄鋼産業の海外事業展開を支援

 国際協力銀行(JBIC)は3月11日、10日、日本製鉄(以下、日鉄)とルクセンブルク大公国法人ArcelorMittal S.A.(以下、AM)との合弁会社である米国)法人AM/NS Calvert LLC(以下、Calvert)との間で、融資金額465百万米ドルを限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資はみずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行との協調融資によるものであり、協調融資総額は775百万米ドル。

 この案件は、2014年に設立されたCalvert*1が米国アラバマ州で行う鋼板の製造・販売事業に必要な資金を融資するものであり、電気炉新設のための設備投資に充てられる

 世界第2位の鋼材消費国である米国では、今後も日系メーカーを中心とした自動車やインフラ向け等の安定的な鋼材需要が見込まれている。日鉄は今回の電気炉新設を通じて、こうした需要に対し先端製品も含めたフルメニューの高級鋼板製造・供給体制を更に強化するとともに、今後のグローバル事業展開において高炉による鉄鋼製造に加えて新たな選択肢を確保することを狙っている。融資は、こうした日鉄の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成等を通じて、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。

 注釈*1:日鉄とAMはCalvertを設立後、米国法人ThyssenKrupp Steel USA LLCを買収・吸収合併。2014年3月27日付プレスリリース参照。

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