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現代建設機械、2020年売上は8.2%減の2,617.5(十億)ウォン、営業利益42%減の 91.6(十億)ウォン

 韓国の建設機械メーカー、現代建設機械(Hyundai Construction Equipment、本社:京畿道城南市)は3月5日、2020年第4四半期(10~12月)及び通期(1~12月)の業績を発表した。

 2020年第4四半期は、主要市場からの回復により、売上高は前年同期比20%増の688.7(十億)ウォン、営業利益は、売上増により同84.1%増の12.7(十億)ウォン、純利益は営業外費用の増加により同△17.1(十億)ウォンの赤字に転じた。

 2020年通期はCovid-19による世界同時不況により売上高は前年比8.2%減の2,617.5(十億)ウォン、営業利益は売上高の減少により同42.0%減の91.6(十億)ウォン、当期純利益は営業利益の減少、営業外費用の増加によりにより前年比83.3%減の8.3(十億)ウォンとなった。(1ウォンは約0.09円)

 以下、現代建設機械の2020年第4四半期レポートより抜粋要約。

 現代建設機械2020年第4四半期と通期データ

■地域別状況

 直接輸出は、継続的な緩やかな回復により、前年同期比で回復した。インドは市場の需要回復と、2020年の最初のCovid-19による追加需要の遅延により大幅に増加した。中国及び国内は、市場の需要増加により、第4四半期および2020年通年の売上高は増加した。先進市場:Covid-19による市場回復の遅れにより、2020年通年の売上高は減少した

■地域別の2021年見通し

 建設機械のグローバル市場はは前年比1〜7%の増加、フォークリフトは前年比2〜7%増を見込んでいる(中国・日本を除く)。

 中国市場については、政府の刺激により市場はわずかに増減すると予想される。しかし、米中貿易紛争とCovid-19による不確実性は依然として存在することから、主な戦略としては、旧正月を含む1月から5月までのピーク需要期間に備えたプロモーションを強化する。新しい戦略モデルの発売(20トンの掘削機を含む)や、高収益の大型ショベルの販売増を見込む。

 インド市場については、インド政府によるインフラ投資は2021年の経済刺激策として期待されており、22,000台(前年比36%増)の市場需要が見込まれる。2020年下半期以降、市場が回復する中、同社では利益改善のための段階的な価格引き上げと、収益性の高い大型ショベルの販売拡大を進める。

 新興市場については、鉱業部門の市場需要は、原材料価格の上昇に伴い、2020年第4四半期から増加している。新興市場の需要の増加が見込まれるため、主な戦略としては、機械を供給するための主要な材料と製品を事前に確保する。また、採掘用の高収益大型ショベルの販売を伸ばしていく。

 先進国市場については、北米はバイデン政権が財政支出を拡大するにつれ、市場の需要は増加すると予想される。ヨーロッパについては、Covid-19による不利な市場が続くため、主な戦略としては、新しいディーラーを開発し、既存のディーラーを改善すること等により、販売ネットワークを拡大する。ミニおよび小型ショベルの特別販売ネットワークを構築する。新しいモデルとオプションを適用したICTテクノロジーを発表することにより、市場での存在感を高める。

■2021年のビジネス目標と戦略

 売上目標は、前年比5%増の2,751億ウォン。建設機械は、大型ショベルの拡販による増収を図ることにより事業部門を拡大する。世界経済の回復による原材料価格の上昇に伴い、大型ショベルの需要拡大が見込まれまる中、顧客へのプロモーションを拡大することにより、大型ショベルの販売を伸ばしていく。フォークリフトは、中国のエコノミーフォークリフトの需要が高まっているため、現代建設機械はUN(中国企業)とMOUを締結し、新興市場およびヨーロッパ市場での販売を伸ばした。フォークリフトは、B2Bセクターとスマートロジスティクスに注力、部品はラインナップを拡大し売上を増やしていく。

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