㈱不二越は3月3日、構造改革の一環として、事業部制の強化のため、事業部毎の組織を縦割りに改め、製造・販売を一体化する組織改正と人事異動を発表した。
今回の組織編成の考え方によると、事業部長は、受注から生産・売上・利益までの事業領域において、全ての責任を持つ。この間の組織は、支社長制の下、営業は地区割りで支社長が全商品横断の営業責任者となっていた。従って、事業部長の市場・需要の変化に対する営業・開発面の指揮が弱かった。今回の組織改編により、支社長制を廃止し、各事業部長の指揮のもと、国内・海外スルーで統一された営業・商品戦略に従い、全部署が顧客を向いて一体的に運営される体制とする。
以下、リリース原文。
1.新しい組織編制について
自動車の電動化をはじめ、当社を取り巻く経営環境が大きく変化しております。当社は現在、自動車産業を基盤にEV・産業機械分野の新市場の開拓に向け、材料から機械工具、部品、ロボットに至る全ての部門で構造改革に取り組んでおります。
今般、構造改革の一環として、事業部制の強化のため、事業部毎の組織を縦割りに改め、製造・販売を一体化することで責任の所在を明確にし、営業・開発・製造に至るまでの事業運営を効率化・スピードアップ化することとした。
【組織編制の考え方】
- 事業部長は、受注から生産・売上・利益までの事業領域において、全ての責任を持つ。
- しかし、これまでの組織は、支社長制の下、営業は地区割りで支社長が全商品横断の営業責任者となっていた。従って、事業部長の市場・需要の変化に対する営業・開発面の指揮が弱かった。
- 今回の組織改編により、支社長制を廃止し、各事業部長の指揮のもと、国内・海外スルーで統一された営業・商品戦略に従い、全部署が顧客を向いて一体的に運営される体制とする。
【新しい組織編制のポイント】
(1) 事業部に業種毎の戦略本部を新設
①支社長制を廃止し、新たに各事業部に産機・自動車(建機)・市販の戦略本部長を置き、国内・海外スルーで統一された全営業部門の責任者とする。
〇戦略本部長の役割
- 事業部長を支える担当業種の営業面の最高責任者
- 営業戦略・戦術の立案から、受注・出荷・利益に責任をもつ
- 事業部長に成り代わり、国内・海外の営業部門に指示命令し、管理する
- 需要に基づく開発、新商品の企画・立案に責任をもつ
②国内各エリアの営業部隊を事業部長の直轄下に編入、戦略本部長の指示命令に従い、拡販活動を展開する。
(2) 事業部における企画部の役割・機能を強化
営業からの全ての窓口として生産計画の立案や生産指示など、製造への橋渡しを行い、事業部全体の利益に責任をもつ。
(3) 本社に事業部の戦略本部をクロスで管理する営業本部を新設
事業部の戦略本部の戦略・戦術の方向性やその進捗、組織体制について、国内・海外スルーでチェック、提言する。
〇営業本部の役割
- 事業部をクロスで管理(監視)、新たな事業部主体の営業活動を指導する
- 営業本部会議を主催、事業部 戦略本部長の戦略・戦術の進捗をチェック・指導する
(4) 開発体制の強化に向けた 事業部 技術・開発部門の改編
今後の需要変化の中で不可欠となる開発に全力を傾けるため、各事業部で核となる商品・要素毎の技術・開発グループ編制とし、基盤となる要素の商品力・技術力を強化する。また、業種別の担当副部長が、ユーザー訪問を中心にニーズをまとめ、各業種の商品開発を牽引する。
. 人事詳細は、ニュースリリース