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日立造船、(仮称)南薩地区新クリーンセンター施設整備・運営事業を受注

 日立造船は2月26日、同社を代表とする企業グループは、南薩地区衛生管理組合(管理者:本坊輝雄南さつま市長)より、(仮称)南薩地区新クリーンセンター施設整備・運営事業を受注したと発表した。

 同事業は、同組合が所有する2つのごみ焼却施設及び日置市が所有するごみ焼却施設の老朽化に伴い、広域による新たなごみ処理施設の整備を計画したもので、将来にわたり安全で安定したごみの適正処理と循環型社会の構築を目指しDBO(Design/Build/Operate:設計/建設/運営)方式で発注されたもの。

 新たなごみ処理施設は、エネルギー回収型廃棄物処理施設(ストーカ式焼却炉:145t/日=72.5t/日×2炉)とマテリアルリサイクル推進施設(16t/日)で構成され、余熱を利用した発電や、回収した焼却灰や鉄、アルミなどの資源化を行う。完成は2024年8月を予定しており、日立造船グループが設立する特別目的会社が、2044年8月まで20年間の運営業務を行う。

 受注に当たっては、技術提案の非価格要素における「将来にわたって住民に信頼される、安全で安心な施設(公害防止基準、地域貢献など)」や、「地球温暖化対策に寄与する施設(エネルギーの有効活用、見学者対応・環境学習計画)」などの項目において日立造船グループの提案が高く評価され、価格点との総合評価によって日立造船グループに決定された。

 日立造船は、1965(昭和40)年に大阪市に納めた日本初のごみ焼却発電施設を含め、国内でグループ累計500件以上のごみ焼却施設を納めている。ごみ焼却発電はクリーンエネルギーの1つであり、安定電源かつ地産地消の電源としても期待されている。日立造船はごみ焼却発電施設の普及や研究開発等を通じ、今後とも地域循環型社会の形成に努めていく。

<受注概要>

発注者:南薩地区衛生管理組合(管理者:本坊 輝雄南さつま市長)

グループ構成:

 代表企業:日立造船株式会社 九州支社

 構成員:ニチゾウ九州サービス株式会社、極東開発工業株式会社、極東サービスエンジニアリング株式会社

 協力企業:株式会社渡辺組、南生建設株式会社、小牧建設株式会社、上東建設株式会社、株式会社九電工 鹿児島支店、株式会社中釜電設

建設地:鹿児島県南さつま市金峰町高橋地内

施設規模:エネルギー回収型廃棄物処理施設(ストーカ式焼却炉:145t/日=72.5t/日×2炉)、マテリアルリサイクル推進施設(16t/日)

事業期間:

 設計・建設期間:2021年2月~2024年8月

 運営期間:2024年9月~2044年8月

受注金額:282億7,000万円(税込み)

 ニュースリリース

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