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コベルコ建機、5月より北米油圧ショベル工場の生産を一時停止、日野自動車のエンジン供給が影響

 コベルコ建機は2月17日、米国子会社であるコベ ルコ コンストラクション マシナリー ユー・エス・エー(以下 KCMU)の北米工場(米国サウスカロライナ州 スパータンバーグ郡)における油圧ショベル生産を 2021年5月1日より一時的に停止することを決定したと発表した。

1.生産停止の理由

 日野自動車より、KCMUの北米市場向け油圧ショベルに供給する新しいモデルイヤーのエンジン(※1)に関し、米国法定エンジン認証試験の過程において課題が生じたため、認証取得が遅れており供給の目途が立たない旨、1月中旬に通知を受けた。当該通知を受領後、生産への影響、その他代替策などを検討してきたが、対象となるエンジン (※2)を搭載する油圧ショベルの機種について生産が困難と判断し、KCMU北米工場の生産を停止するもの。

 ※1 北米における規制に適合したエンジン

 ※2 型式.J05E, J08E, P11C, E13C

2.生産停止の内容

 北米工場で生産、出荷予定の以下7機種が生産停止の対象となる。なお、認証取得済のエンジンを搭載した油圧ショベルについては、在庫が無くなり次第、販売についても停止することとなる。

<現地生産機>

 油圧ショベル:SK170LC、SK210LC、SK260LC、SK300LC、SK350LC、SK390LC、SK500LC

 なお、認証取得が遅れているエンジンは、日本で生産し、北米市場向けに供給している油圧ショベル(五日市工場生産)およびクローラクレーン(大久保工場生産)にも搭載予定のため、以下の日本生産の北米向け機種についても認証取得済のエンジン在庫がなくなり次第、生産を一時停止することとなる。

<日本生産機>

 油圧ショベル :SK210HLC、SK230SRLC、SK270SRLC、SK380SRLC、SK500LC クローラクレーン:CK850G、CK1100G、CK1200G、CK1600G、CK2750G

3.日程

 2021年5月1日よりエンジンの供給が再開(時期未定)されるまでの期間、北米工場の生産を停止する。

4.今後の見通し

 現在、生産および販売停止に伴う業績への影響について精査しており、今後開示すべき事項が生じた際には速やかに公表する。

 なお、生産停止以降も、北米においては今回の対象以外の機種(各種ミニショベル、7 トン・13 トン級油圧ショベル、クローラクレーンCK3300G)の販売、既納機へのアフターサービスを含め事業を継続す るとともに、今回エンジン供給停止により欠落した機種については代替エンジンの搭載を検討しており、 早期解決に向けて対応していく。

【参考】<北米市場における KCMU による油圧ショベルの販売台数>

 2020年実績約1,000 台(内、北米工場生産台数約600台)

<『コベルコ コンストラクション マシナリー ユー・エス・エー』の概要>

英文名:KOBELCO CONSTRUCTION MACHINERY U.S.A. INC.

所在地:本社:米国 テキサス州 ケイティ市、北米工場:米国 サウスカロライナ州 スパータンバーグ郡

代表者:鈴木 直人(すずき なおと)

出資比率:コベルコ建機100%

操業開始:2016年3月

事業内容:北中南米における油圧ショベルの生産、建設機械の販売・サービス

従業員数:251名(2021年1月末時点)

<北米工場の概要>

面積:敷地面積:約31万m²(76エーカー) 、

建屋面積:<工場 棟> 約14,500m²(156,000square feet)

      <事務所棟>約,600m²(17,000square feet)

従業員数:141名(2021年1月末時点)

 ニュースリリース

 

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