連結業績予想は、売上高111,900百万円(前期比3.5%減、前回予想101,900)、営業利益13,100百万円(同6.0%増、同11,100)、経常利益13,150百万円(同6.0%増、同11,000)、親会社株主に帰属する当期純利益9,600百万円(同5.6%増、同8,000)。
業績の修正理由:主要販売市場である欧州、北米ともに、第3四半期以降の製品需要は順調に回復している。これは、同社製品が社会インフラを支える事業(エッセンシャル事業)に必要不可欠であり、土木工事が急ピッチで再開され、繰越需要が顕在化したため。特に北米では、インフラ整備での製品需要の回復のほか、米国各地で新築、増改築、庭整備といった住宅関連工事が盛んに行われており、コロナ禍の長期化による郊外での住宅需要の高まりと合わせて、予想を大きく上回る販売状況が続いている。これにより、通期の連結業績は、主要通貨の為替レートが前提より円安で推移したことも追い風となり、売上高、利益面ともに前回発表予想を大きく上回る見込み。
配当の修正理由:同社は、株主に対する利益配分を経営の重要課題の一つとして位置付けている。利益配分については、経営体質の強化と今後の事業展開に備えるために必要な内部留保を確保しつつ、安定した配当の継続に努めることを基本方針としている。また、2021年に長野県小県郡青木村に工場用地を取得予定であり、同用地での新工場建設も含め事業拡大を見据えた資金需要が内在している。以上を総合的に勘案した結果、2021 年2月期の期末配当予想については、前回予想から1株当たり5円増配の53円に修正した。なお、前期実績より3円の増配となる。