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加藤製作所、20年4~12月の売上は29.5%減の391億円

 ㈱加藤製作所が2月10日に発表した2021年3月期第3四半期(2020年4~12月)連結業績によると、売上高は391億1千4百万円(前年同期比70.5%)となり前年同期を大幅に下回った。損益については、営業損失22億6千1百万円(前年同期△2億6千万円)、経常損失19億8千8百万円(同△4億5千万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は23億2千万円(同△7億5千1百万円)となった。

 2020年4~12月期の国内経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大にともない、経済活動や消費活動が低迷し、厳しい状況が続いている。海外各国においても、新型コロナウイルス感染症は依然として拡大傾向で先行き不透明感が続いている。

 このような状況下、同社グループは、新型コロナウイルス感染症の予防対策、生産調整や一時帰休の実施による在庫調整と経費削減を継続して行っている。

 加藤製作所2021年3月期第3四半期データ

■セグメント別状況

<日本>

 国内向け建設機械は、インフラ整備や自然災害による復興関連事業など公共投資は底堅く推移しているが、民間設備投資は新型コロナウイルス感染症の影響により減少傾向となり、需要は減少した。海外向け建設機械は、新型コロナウイルス感染症の影響によるインフラ投資の減少や、経済活動の低迷により需要は減少した。

 日本の売上高は338 億4 千4 百万円(前年同期比71.7%)となり、セグメント損失は21 億7 千3 百万円(前年同期△12 億8 千3 百万円)となった。

<中国>

 中国の油圧ショベル等は、新型コロナウイルス感染症を抑えられ、景気は戻り始めているが、現地メーカーによる販売価格の引き下げに苦戦を強いられ売上高は大幅に減少した。

 中国の売上高は51 億8 千5 百万円(前年同期比65.0%)となり、セグメント利益は2億1 百万円(前年同期比19.1%)となった。

<その他>

 その他は、新型コロナウイルス感染症の影響により欧州を中心に依然として厳しい状況が続いている。その他の売上高は19 億2 千8 百万円(前年同期比56.1%)となり、セグメント損失は5 億2 千万円(前年同期△4 億8 千1 百万円)となった。

■主要品目別売上高状況

<建設用クレーン>

 国内は、新型コロナウイルス感染症の影響により輸出中古市場の停滞が続き、新車の買い替え需要は減少した。国内建設用クレーンの売上高は191億6千8百万円(前年同期比66.0%)となった。海外も、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により各地域で需要は減少した。海外建設用クレーンの売上高は30 億4 千6 百万円(前年同期比75.5%)となった。よって、建設用クレーンの売上高は222 億1千5百万円(前年同期比67.2%)となった。

<油圧ショベル等>

 国内は、新型コロナウイルス感染症の影響により建設用クレーンと同様に需要は減少した。国内油圧ショベル等の売上高は74 億9 千万円(前年同期比83.5%)となった。海外は、中国が新型コロナウイルス感染症を抑えられ、景気は戻り始めているが、現地メーカーによる販売価格の引き下げに苦戦を強いられ売上高は大幅に減少し、欧州は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で営業活動が制限されたことにより売上高は大幅に減少した。海外油圧ショベル等の売上高は83 億8千8 百万円(前年同期比65.5%)となった。よって、油圧ショベル等の売上高は158 億7 千9 百万円(前年同期比72.9%)となった。

<その他>

 その他の売上高は10 億2 千万円(前年同期比164.5%)となった。

■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

 2021年3月期の連結業績は、売上高60,000百万円 (前期比77.0%)、営業利益△2,600百万円 (-%)、経常利益△2,500百万円 (-%)、親会社株主に帰属する当期純利益△2,700百万円 (-%)。2020 年11 月12 日に公表した、通期の連結業績予想を変更していない。

 なお、売上高は徐々に回復するものと見込んでいるが、新型コロナウイルス感染症の収束時期については、依然として不透明であることから、今後の感染拡大や収束の状況等によっては、グループの業績及び事業環境に大きな影響を及ぼす可能性がある。今後の動向を踏まえ、業績予想の修正が必要となった場合は、速やかに公表する。

 加藤製作所の2021年3月期第3四半期決算短信

 第3四半期決算説明資料

 

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