日本鍛圧機械工業会が2月8日に発表した2021年1月の鍛圧機械受注総合計は、205.7億円、前年同月比17.6%増と、23カ月ぶりに前年を上回った。特にプレス系機械が国内外共に好転し、小中型プレスが好調を維持している。全世界的にコロナ禍の収束は見通せず経済回復の不透明感が続いているが、中国をはじめ、北米/欧州を中心に自動車のEV関連の投資活発化を期待するとしている。
機種別によると、プレス系機械は95.4億円、前年同月比55.2%増。小型プレスは約3倍増、中型プレスも5.0%増、超大型プレスも58.3%増だが、大型プレスが9.1%減。油圧プレスは73.2%増で、フォーミングは47.4%減、自動化安全装置は約3倍増。板金系機械は44.6億円、前年同月比22.6%減。レーザ・プラズマが11.8%減、プレスブレーキ17.4%減、パンチングも38.6%減。
国内は62.6億円、前年同月比12.8%減。電機は23.8%増、自動車52.4%増となったが、金属製品製造業が43.6%減、一般機械42.9%減、鉄鋼・非鉄金属も79.2%減。
輸出は77.4億円、前年同月比63.5%増。韓国・台湾向けは4倍増、インド向けも80.8%増、中国向けが4.0%増、北米向け79.9%増、東欧向け約10倍増、欧州向け約2.5倍増と軒並み好転。