千代田化工建設は2月9日、Technip Energies社(本社:フランス・パリ)と共同で、カタール国営石油会社であるカタールペトロリアム社(本社:ドーハ、以下QP社)が、同国ラスラファン工業団地内で計画するNFE液化天然ガス(LNG)輸出基地(新規液化天然ガスプラント)に関する設計、調達、建設及び試運転(EPC)業務を受注したと発表した。
受注した案件は、世界最大の単一ガス田であるカタール ノースフィールドガス田の東部から新たに生産される日量約60億立方フィートの天然ガスを液化処理するために、年産 3,200万トン(800万トン×4系列)のLNGプラントおよび付帯設備のEPC業務を行うもの。また、温室効果ガスを既存LNGプラント比25%以上削減する二酸化炭素回収・貯留設備も含まれている。
この案件の遂行によりカタールは、LNG生産量を現在の年産7,700 万トンから年産1億1 000万トンに増産可能となる。
千代田化工建設は1970年代からカタールで石油・石油化学・ガス及び水処理設備等の多岐にわたる分野でプラント建設に従事し、カタールで建設されたLNGプラント14 系列の全てに携わり、うち12系列のEPC業務を遂行してき。加えて、201 8 年から同案件の基本設計(FEED)業務を遂行した。これまで千代田化工建設は、 カタールの現地グループ企業である千代田アルマナエンジニアリング社とともに、現地顧客に対して100件を超えるプロジェクトを遂行している。今回の受注は、こうしたカタール における千代田化工建設の絶え間ない貢献と実績が評価されたもの。
<千代田アルマナエンジニアリング社>
千代田化工建設と現地企業のアルマナグループが2008年に設立した、千代田化工建設49%出資の連結子会社。
<Technip Energies社>
Technip Energies社はエネルギー分野において世界50か国以上で技術・設計・建設サービスを提供した実績があり、全世界に 1万5 000人の従業員を擁する企業。