・好調な北米市場での需要に対応
新型コロナウイルス感染症の拡大により落ち込んだタイヤの世界需要がコロナ前の水準まで回復するのは2022年以降になると見込まれるが、同社はFALKENブランドの「WILDPEAK(ワイルドピーク)」シリーズを中心とする高機能タイヤで北米市場での販売を着実に伸ばしている。この好調な販売に対応するため、また、米国工場の生産性改善が進んだことから増産投資を決定した。現地生産を強化し、販売リードタイムを短縮することで、更なる拡販につなげていく。
米国工場での生産増強に加え、タイと宮崎の工場でも既存設備をSUV、ライトトラック用生産設備に置換する。タイ工場では2023年までに日産4,150本、宮崎工場では2024年までに日産1,600本の生産置換を行うことで、北米販売拡大をサポートする。両拠点への総投資額は108億円を計画している。
住友ゴム工業は中期計画の柱の一つとして高機能商品の開発・増販を掲げており、今回の生産能力増強により、その取り組みを一層加速していく。
*1ドル=105円で換算
〈米国工場概要〉
所在地:米国ニューヨーク州トナワンダ
代表者名:伊井康高(CEO)
操業開始:1923年
事業内容:乗用車・ライトトラック用、トラック・バス用、モーターサイクル用タイヤの製造
生産能力:3,150トン/月(2020年12月末、新ゴム消費量)
従業員数:1,340名(2020年12月末)
〈タイ工場概要〉
会社名:Sumitomo Rubber (Thailand) Co., Ltd.
代表者名:齋藤健司(社長)
操業開始:2006年
事業内容:乗用車用タイヤ、農機・産業車両用タイヤ、モーターサイクル用タイヤの製造・販売
生産能力:15,700トン/月(2020年12月末、新ゴム消費量)
従業員数:7,100名(2020年12月末)
〈宮崎工場〉
会社名:住友ゴム工業(株)宮崎工場
所在地:宮崎県都城市
代表者名:安井一男(工場長)
操業開始:1976年
事業内容:乗用車用、トラック・バス用タイヤの製造
生産能力:9,350トン/月(2020年12月末、新ゴム消費量)
従業員数:1,455名(2020年12月末)