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FDK、鳥取工場の組立ラインを増設、リチウム電池の生産能力を増強

・高出力円筒形二酸化マンガンリチウム一次電池の生産能力を25%増強

 FDK(本社:東京都港区)は2月2日、リチウム電池の生産工場である鳥取工場(鳥取県岩美郡岩美町太田28、画像・下)の組立ラインを増設すると発表した。メータ通信市場で需要が増加している高出力円筒形二酸化マンガンリチウム一次電池(画像・上)の組立ラインを増設し、生産能力を25%増強する。

 FDKの高出力円筒形二酸化マンガンリチウム一次電池は、主にガス、電力および水道などの電子メータに搭載されている。昨今の通信量増大を伴うスマート化によって、駆動時に大電流放電可能なリチウム電池の需要が高まっている。

 また、同電池は火災警報器、医療機器、車載機器などにも使用されており、コロナ禍でも依然として、需要の腰折れはなく、今後も受注拡大が見込まれる。こうした市場環境のなか、FDKはリチウム電池の生産工場である鳥取工場の組立ラインを増設し、2021年4月より生産能力を25%増強する。

 また、今回の組立ラインの増設と並行して、従来の組立ラインの利点を踏襲し、改良すべき点を徹底的に見直した。電池性能、品質および生産性を最大限に引き出すための設備設計はもとより、トレーサビリティーシステムの構築など、IoTを導入したスマート工場実現を見据えたライン構成とし、受注拡大に対応していく。

 なお、新たに昨年11月に開発した高容量モデルの高出力円筒形二酸化マンガンリチウム一次電池「CR17500EPK」もこの最新鋭の組立ラインで生産する予定。

 今後も国内生産品質の強みを活かし、Smart Energy Partnerとして先進技術を結集し、顧客に電気エネルギーを安心して効率的に活用してもらえる環境を創出していく。

 ニュースリリース

 

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