川崎重工は、まず、藤田医科大学との共同研究により医療との連携を含めた本システムの有効性の実証を進める。同時に衛生検査所登録を進め、完了次第、「川崎重工業株式会社 藤田医科大学内PCR検査センター」として本サービスを本格的に開始する。
川崎重工と藤田医科大学は、㈱メディカロイドが川崎重工とシスメックスとともに開発した国産初の手術支援ロボット「hinotori™サージカルロボットシステム」のトレーニングおよび遠隔手術等の研究・実証施設の開設をはじめ、これまでも多岐にわたり連携している。3社は、PCR検査の全工程をロボットで無人化/自動化することにより、医療従事者を感染リスクから守りながら、PCR 検査能力の拡大・強化に寄与することを目指して、本システムを兵庫県および神戸市からの支援を受けながら開発してきた。
川崎重工は、今回の藤田医科大学との連携を皮切りに、本サービスの展開によって日本国内の新型コロナウイルス感染症と戦う最前線の医療活動を支援していく。また、空港などへの導入により、より安全な形での人の往来の回復、行動制限をなくすことを可能とし、経済活動の再開・復興にも貢献していく。
■自動PCR検査システムの特長
- 既定のPCR検査、即ち世界で既に認知されている方法での時間短縮(80分以内での検査実現)
- ロボットによる無人化/自動化により、医師/医療従事者の負担軽減
- 遠隔監視により安全性を確保しつつ運用を簡易化/省人化
- 厚生労働省・医師会の推奨手法に沿った手順でのロボットによる大量検査
- 省スペース対応(検査システムは40フィートコンテナに収まる)
- コンテナとして移動も可能なため、様々なイベント等でも活用が可能
■自動PCR検査システムの概要
・ 外寸:長さ12.2m 幅2.5m 高さ2.9m (システム本体)
・ 検査能力:1日最大2,500検体(16時間稼働の場合)