kikai-news.net

安川電機、インバータの累積出荷台数が3,000万台達成

 ㈱安川電機は2月1日、1974年に世界初のトランジスタインバータを出荷して以来、国内外で広く利用されているインバータの累積出荷台数が1月に3,000万台達成したと発表した

■安川電機のインバータの歩み

 安川電機はモータ制御を強みとして、ベクトル制御、デジタル制御、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)駆動、ASIPM(Application Specific Intelligent Power Module)駆動など、これまでに革新的な世界初のドライブ技術を搭載した製品を数多く製品化してきた。

 こうした開発の成果により、デファクトスタンダード(世界標準)として広く業界に浸透し、世界の経済成長に合わせてエレベーターや空調を始めとする社会インフラを支えるとともに、工場の生産効率の改善や品質向上、 省エネ・CO2削減に大きく貢献してきた。

 さらに、3レベル制御、マトリクスコンバータなど、世界で安川電機のみが汎用インバータとして製品化しているドライブ技術で顧客の課題を解決し、高い評価を受けてきた。そして2016年4月には、コンポーネントとして最先端のモータ制御機能を実現するとともに、顧客の機械設備を止めない異常予兆といったソフト面の付加価値も搭載した「GA700、CR700、GA500」の販売を開始し、多くの顧客に使用されている。

■安川電機がめざすインバータ

 生産現場では生産効率や品質の向上、トレーサビリティーの確保などスマート工場化に向けた取組みが進められている。この実現に向け、これまでの自動化に「デジタルデータのマネージメント」を加えたソリューションコンセプト「i³-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」を推進している。

 安川電機のインバータは、高速・高応答化という性能向上に加え、モータ制御を通じて機械の稼働状況を高速でモニタリングし、これらの情報から、高い生産効率、高い品質、止まらない生産を実現するデジタルデータソリューションを提供できる製品を目指す。

 また、安川電機は2019年にインバータ事業と、インバータと互換性の強いPMモータ事業を統合した。これまで培ったモータ技術とその制御技術を融合したドライブ技術により、業界をリードする小型化、省エネ化ソリューションの強化を図る。

 さらに、グローバル5拠点(日本、アメリカ、中国、欧州、インド)の生産拠点、グローバル4拠点(日本、アメリカ、中国、欧州)の開発拠点を置くとともに、各地に販売拠点を設けサービス体制の強化を図ることで、市場の多様なニーズに対応していく。

 ニュースリリース

 

 

モバイルバージョンを終了