・保有株式の評価益(概算値)を第1四半期に約1,306億円を計上
ナブテスコは1月29日、ハーモニック・ドライブ・システムズ(以下、ハーモニック社)との協業関係を解消し、同社の第1回新株予約権を行使せず、その全てについて割当てに係る契約の定めに従い、ハーモニック社に対して買取りを請求することを決議したと発表した。
両社は、2005年12月に米国で合弁会社を設立し、協業関係をモーションコントロール分野全般へ拡大し、新市場の創造を模索してきた。2018年1月、ハーモニック社が実施する新株式発行等による資金調達に際して、新株予約権の引受けに応じることとし、今日に至るまでハー モニック社を持分法適用関連会社としてきた。
ナブテスコでは今回、これまでの取り組みを踏まえ、両社がそれぞれ保有する技術、製造ノウハウ、主力製品の市場性の違いなどから、今後協業による更なるシナジーの発現が期待できないと両社で認識したため、協業関係を解消し、新株予約権の買取請求権を行使することを決議したとしている。
ハーモニック社の持分法適用除外に伴い、ナブテスコが保有するハーモニック社株式18,320,400株(発行済株式総数に対する割合:19.03%)について、2021年12月期第1四半期連結決算において評価益約1,306億円 (前日2021年1月28日終値による概算値)を計上する見込み。
また、協業関係の解消に伴い、ナブテスコが保有するハーモニック社株式の半数の売却、及び同社の米国子会社(HD Systems, Inc.)との合弁会社(Harmonic Drive L.L.C.)の持分49%の譲渡を予定している。ナブテスコが保有するハーモニック社株式の残りの半数についても売却予定だが、時期・手法を含め株価や市場需給への影響を考慮し、検討していく。
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