・日本初！土壌環境に配慮したウインチアシスト型林業作業機械「テザー」を発売
住友林業と日本キャタピラー合同会社（本社：東京都中野区）、㈱サナース（本社：横浜市港北区）は1月29日、傾斜地で伐採・搬出重機をアシストする林業機械「テザー」を共同開発し、日本キャタピラー社が販売開始すると発表した。ウインチとワイヤーによってアシストする林業機械の開発は日本初。（「テザー」の動画はこちら https://bcove.video/3t7xpMb ）
「テザー」を活用することで伐採・搬出重機を利用できなかった傾斜地での林業作業が可能。従来、傾斜地での伐採作業は重機ではなく、作業効率が悪いチェーンソー使用し、作業者の労働負荷や安全性の確保が課題だった。
「テザー」は、伐採・搬出重機をアシストしワイヤーで引っ張ることで重機の安定姿勢を保ち、傾斜地でも伐採・搬出重機を使用して作業が可能。傾斜地での伐採作業効率と安全性が格段に改善し、生産性の大幅な向上が期待できる。また、伐採機械のスリップを防止できるので、伐採現場の土壌環境を保全し再植林時の苗木の活着や成長に悪影響を与えない。
日本では戦後に植えられた木が伐採期を迎えている。国産材の需要が増え伐採が進められる中、林業をサステイナブルな産業として発展させるためには、伐採後の土地に計画的に苗木を植え再造林する必要がある。伐採・搬出作業の機械化は進んでいるものの、急峻な土地が多い日本では生産性の向上が急務。林業従事者も減少・高齢化しており住友林業と日本キャタピラーとサナースは、「テザー」の導入で林業の生産性向上と安全性の確保を目指す。
住友林業グループは、今後も事業活動を通じて社会的課題に取組み、持続可能で豊かな社会の実現に貢献する。
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