利益については、市場環境が大きく変動する中、全社的な経費削減に取り組んだが、売上・生産が減少したことから、営業損失は440百万円、経常損失は363百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は395百万円となった。(数値表記は原文まま)
■経営成績に関する説明
2020年4~12月期における世界経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が続き、活動が制限されるなど、経済全体に大きな影響を与え停滞することとなった。国内経済においても、各種経済政策の効果により持ち直しの動きが見られたが、同感染症の感染者数が拡大の傾向にあり、緊急事態宣言が再発令されるなど依然として予断を許さない状況で推移した。同社の関連業界は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による市場環境の悪化から企業の投資マインドは世界的に著しく縮小し、先行き不透明な状況となった。
このような市場環境のもとだが、東洋機械金属グループは、2021年3月期を最終年度とする3ケ年の中期経営計画「TOYO Great Global Plan 2020」の各種施策に取り組み、海外渡航が制限される中でWEBを活用した商談や展示会を展開するなど新しい拡販施策による営業活動を展開し、受注獲得を目指した。また、自社独自技術の新製品開発や設備と調達ネットワークを活用したモノづくりを展開し、事業の収益構造改革を推進した。
■製品別の売上状況
<射出成形機>
国内は、雑貨や容器類などの生活用品や自動車関連が減少した。また海外は、中国でのIT電子機器や医療機器関連の小型機が堅調に推移したが、欧州や米国での生活用品関連やアジアでの自動車関連が減少した。その結果、売上高は13,143百万円(前年同期比29.3%減)となった。
<ダイカストマシン>
国内は自動車関連を中心に減少した。また海外は、中国や東南アジアの自動車関連が減少した。その結果、売上高は3,592百万円(前年同期比28.5%減)となった。
なお、2021年3月期の通期連結業績予想については、2020年10月28日に公表した予想は変更していない。