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中国の油圧・空気圧機器、2019年生産は2.4%増の1,263億元(約2兆208億円)

・2020年見込みは2.0%増の1,288億元(約2兆608億円)

 中国油圧・空気圧・シール部品工業協会(CHPSA)が発表した2019年の生産額は、2.4%増の1,263億元(約2兆208億円)、うち油圧機器は同7.6%増の668億元(約1兆688億円)、空気圧は同6.9%減の231億元(約3,696億円)、シールは横這いの364億元(約5,824億円)となった。

 また、2020年生産額予測(見込み)は、前年比2.0%増の1,288億元(約2兆608億円)。うち、油圧は同4.6%増の699億元(約1兆1,814億円)、空気圧は同3.0%減の224億元で(約3,584億円)、シールは横這いの365億元(約5,840億円)となっている。(画像はクリックして拡大、1元16円換算)

 以下、当サイト応援者からの翻訳編集より。

■中国の油圧・空気圧・シール業界、2019年の発展と改革報告

CHPSA:China Hydraulics Pneumatics & Seals Association、雑誌 2020年10月15日出版、PTC ASIA 2020 増刊号より)

 2019は、中華人民共和国成立70 周年である。70年来、我が国は全世界が認める歴史的変化を起こした。我が国の油圧・空気圧・シール部品(以下:油・空・シール)工業は、ゼロから出発し、小から大へ、特に改革開放後、急速に着実な発展を実現して、全業界の工業総生産高は改革開放初期の約8億元から2019 年には1,263億元(日本円換算:約2兆208億円)となり、油圧、空気圧製品の国内市場規模は、多年に渡り世界第二位を保っている。疑う余地もなく、中国はすでにフルードパワートランスミッション製品の生産大国となっている。

 2019 年、国際貿易の情勢は厳しく、不確実性が顕著に増加し、中米貿易摩擦は引続き悪化している。一方では、中米貿易摩擦は、我が国の油・空・シール業界の輸出に一定の影響を及ぼしている。また一方では、中米貿易摩擦は、我が国の油・空・シール業界の発展にチャンスをもたらしている。中米貿易摩擦は、前進を励まし、内在的な力を鍛え、ハイエンドのネックを突破して、国の供給側の改革のために、欠点を補い、構造転換を行い、より多くの実現可能性の高い油・空・シール製品を提供して、⾧期にわたり輸入に頼っている母機用ハイエンド部品・コンポーネントの供給を解決している。

 2019 年は、油・空・シール業界の「第十三次五カ年計画」の正念場の年であり、高品質発展に歩み出す重要な年でもある。油・空・シール業界は、党の第19 回全国大会の精神を全面的に確実に実行し、百年に一度あるかないかの大きな変化と複雑で緊迫した国内および国外の状況に直面している。

 習近平同志を核心とする党中央の強力な指導の下、党中央の政策決定配置に基づいて、新しい発展理念を堅持し、供給側の構造的改革を堅持して、高品質発展の推進要求に基づき、心を一つにして、困難を乗り越えて、油・空・シール業界の着実な発展を促し、経済活動を安定成⾧の下に進め、ブランドの構築を絶えず強化し、自主的イノベーション能力を次第に向上させ、尽きることなく科学技術の成果を出して、主要な初期目標をしっかりと達成している。「第十三次五カ年計画」の目標達成に対して、全業界はますます自信にあふれている。

一、 業界の経済活動状況

 業界の一定規模以上の2019 年工業総生産高の達成状況及び2020 年の予測

  1. 2019 年、業界の一定規模以上企業の工業総生産高の達成状況

 2019 年、市場需要の牽引の下、油・空・シール業界の経済活動は安定成⾧の下で進展した。

 概算統計によると、一定規模以上の企業の2019 年度達成工業総生産高(以下:生産高)は1,263 億元で、前年同期比(以下:同比)2.4%の増加である。

 その内、油圧(液体動力を含む)業界の生産高は668 億元で、同比7.5%の増加。空気圧業界の生産高は231 億元で、同比7.0%の減少。シール業界の生産高は364 億元で、同比0.2%に減少である。

  1. 2020 年、一定規模以上の企業の工業生産高予測

 油、空、シール業界の生産高予測は合計1288 億元で、同比約2.0%の増加である。

 その内、油圧(液体動力を含む)業界の生産高は699億元で、同比4.6%の増加。空気圧業界の生産高は224 億元で、同比約3.0%の減少。シール業界の生産高は365 億元で、同比約0.3%の増加である。

二、 油圧・空気圧・シール業界製品の国内市場規模

 概算統計によると、2019 年、油・空・シール業界製品の国内市場規模は1,395 億元で、同比0.8%の増加である。各業界は以下の通り:油圧(液体動力を含む)業界の2019 年国内市場規模は763億元で、同比4.5%の増加。空気圧業界の2019年国内市場規模は275 億元で、同比8.2&の減少。シール業界の2019 年国内市場規模は375 億元で、同比0.2%の増加である。

三、 油・空・シール業界は、継続して力強い支援を獲得

 2019 年、国の各関係部門(日本の“省”に相当)は、引続き油・空・シール業界の欠点を補い、構造転換を行って、油・空・シール業界の高品質発展に積極的な支援を行っている。

 科学技術部による、製造基礎技術及び主要部品・コンポーネントに焦点を当てた重点プロジェクトの継続実施。財政部、工業和信息化部、銀行保険監督管理委員会の共同公布・通知と配置による、一台(セット)目の主要技術設備保険補償メカニズムパイロット作業の更なる改善。これらの政策と措置は、油・空・シール業界の欠点を補う重要な意義を待っている。

1.「製造基礎技術及び主要部品・コンポ―メント」の重点プロジェクトの公布

 科学技術部公布の「製造基礎技術及び主要部品・コンポ―メント」の重点特定プロジェクトは、「産業チェーンを中心に、イノベーションチェーンを配置する」に基づいて、基礎フロンテアテクノロジー(中:基礎前沿技術)、共通キーテクノロジー(中:共性関健技術)、アプリケーションデモンストレーション(中:応用示範)の三つの面から、主要要素部品、主要基礎生産技術、先進的センサー、ハイエンド器具・計器と基礎技術の五つの方面を中心に配置し実施を保障している。

 特定プロジェクトの実施周期は5 年(2018~2022 年)である。その中で、油・空・シール業界に関係するプロジェクトには、基礎フロンテアテクノロジーなどの油圧機器及びシステムインテリジェント化主要技術、共通キーテクノロジークラスのミニチュア油圧機器の主要技術、海洋工事設備用⾧寿命耐腐食油圧機器及びシステムの主要技術、高性能メカニカルシール主要技術及び工業試験プラットホームがある。

  1. 一台(セット)目の主要技術設備保険補償メカニズムの試行は、「アップグレード版」を迎える。

  財政部、工業和信息化部、銀行保険監督管理委員会の共同公布通知と配置により、一台(セット)目の主要技術設備保険補償メカニズムパイロット作業の更なる改善が進んでいる。中央の財政部は、条件に合った保険加入企業に対しては、実際の保険契約料率の3%を超えない、及び実際保険契約料の80%に基づいて保険補償を与えている。保険補償期限は実計算に基づき、3 年を超えない。

 三部門は、条件のある地方政府が当地の産業基礎、業界の特徴と結び付け、その土地の事情に合わせて制定した、地方の1 台(セット)目の主要技術設備保険補償政策が、国の政策とつながるよう、さらに奨励している。1 台(セット)目の主要技術設備のユーザーに対する保険加入設備に対して保証金の免除を奨励することで、保険の保証金に対する代替機能を発揮させている。

 上述の政策と措置は、油・空・シール業界企業の積極的な賛同を得て、関係企業や大学院が積極的に申告し、十数社と同産学研究協力チームが審査を通り落札している。

四、 自主的イノベーション能力は持続して向上

 改革開放の40 年来、我が国の科学技術の発展は、世界が認める成果を得ており、科学技術発展史に輝かしい1 章を書き加えている。党の第十八大会以来、習近平同志を核心とする党中央の強力な指導の下、我が国の経済社会は健やかな発展を持続し、科学技術のイノベーションは繰り返し素晴らしい成果を上げ、新しい推進力が持続して急速成⾧している。

 油・空・シール業界企業は、習近平新時代が指導する、中国の特色ある社会主義思想を堅持し、世界の新ラウンドの科学技術革命と産業変革の大勢を把握し、重要な戦略的機会の新しい意味を注意深く見守り、イノベーション主導の開発戦略の詳細な実施、イノベーション型国家と世界の科学技術強国の建設を加速し、経済のイノベーション力と競争力を絶えず向上させ、象徴的意義のある主要科学技術成果を大量に出現させている。

  1. 実り多い科学技術成果

 1) 寧波天生密封件有限公司、再度国家科学技術賞を獲得

 2019 年1 月8 日、国家科学技術賞奨励大会が北京で開催された。寧波天生密封件有限公司が参与したあるプロジェクトの科学技術発明は、2018 年度国家科学技術発明二等賞を獲得した。同公司は、8 年を経て国家科学技術進歩賞を再び獲得している。

 今回受賞したプロジェクトは、「高精度、高強度中厚板構造部品複合ファインブランキング成形技術及び設備」で、寧波天生密封件有限公司と武漢理工大学などの部門との共同科学技術発明である。8 年前、寧波天生密封件有限公司は、かつて「原子力発電所用シール新技術、新製品及びその応用」を完成させた初めての部門として、2010 年国家科学技術進歩二等賞を獲得している。

 2) 業界は、8つのプロジェクトで、2019 年中国機械工業科学技術賞を獲得

 2019 年度中国機械工業科学技術賞は、審査で一等賞が37 件、二等賞が126 件、三等賞が200 件を選出した。その内、浙江大学と中聯重科股份有限公司の「クレーン類建設機械のステージ間ダブルフィードバック/圧力補償油圧バルブの研究開発及び産業化」を代表とする油圧(液体動力を含む)・空気圧・シール部品業界の8つのプロジェクトが、それぞれ一、二、三等賞を獲得した。

 3) 2019 年度中国油圧、液体動力、空気圧、シール業界企業技術進歩賞の審査結果発表

 2019 年度の業界技術進歩賞の申請は、企業、科学研究院、科学研究所、大学から合計77 件のプロジェクトを受付た。その内、油圧は47 件、液体動力は12 件、空気圧は7 件、シールは11 件である。

 中国工程院士(中国工程アカデミーの学者)をはじめとする17 名の油・空・シール協会の専門家により組織された専門家審査委員会がプロジェクトの審査作業に参加した。すべてのプロジェクトは、予備審査、専門審査グループの予備評価、審査委員会の総合評価、ネットでの公表、管理委員会の批准、最終審査、発表などの段階を経て、受賞プロジェクト合計46 件を選出した。その内、特等賞は4 件、一等賞は3 件、二等賞は13 件、三等賞は26 件である。受賞比率は59.7%、受賞した科技工作者(科学技術従事者)は延べ372 人である。

 2019 年度に行った進歩賞の特徴は、申告プロジェクト全体のレベルが再び新記録を作ったこと。生産・学習・研究・実践プロジェクト(中:産学研用項目)が増え、一部のプロジェクトは、すでに実用化を達成していること。業界の企業は科学技術イノベーションに力を入れており、主要の自主的知的財産権を重視しており、申告プロジェクトが擁している特許総件数は408 件に達し、特許を擁している申告プロジェクト総件数の比率は100%に達していること。製品のアップグレードとモデルチェンジ、輸入代替、産業化の効果は著しく、幅広い応用の見通しを持っていることである。

  1. 国家重点プロジェクトの多くが鑑定に合格

 1)「百万kW 級原子力発電所シャフトシール型メインポンプ用静水圧シャフトシール」プロジェクトが科学技術成果鑑定に合格。

 同プロジェクトが開発した「百万kW 級原子力発電所シャフトシール型メインポンプ用静水圧シャフトシール」は、自主的知的財産権を持ち、国内の空白を埋めており、主要な性能指標は、世界の同類製品の先進レベルに達しており、経済的効果は顕著である。成果を完成させた部門の研究開発能力は優れており、生産技術設備は完備しており、試験検査条件は整っており、原子力発電の品質保証システムは効果的に運用されており、原子力発電所での使用を広く進めることが出来る。

 2)「油圧成形装置の結合設計及びインテリジェントサービスシステムの主要技術」が鑑定に

 合格同プロジェクトは、我が国のハイエンド設備製造業発展の現状と既存の問題、ハイエンド設備製造業の発展方式の転換について、産業インターネット及びインテリジェント運用と保守のトータルソリューションを提供し、我が国の工業化と製造強国の建設プロセスを加速している。

 システムには、設備のインターネット管理(ネットワーク間の相互接続の管理)、設備の資源管理、設備の状態監視と分析、故障リスク早期警告、プロセスの最適化、設備のメンテナンスサービスなどの機能を備えており、運用と保守サービスの全プロセスのインテリジェント化を実現して、メンテナンスのスケジューリング応答時間を50%短縮し、設備のメンテナンスと修理のコストを25%削減している。サービスの応答が遅い、サービスプロセスデータの欠陥、サービス支援プラットホームの孤立などの運用と保守を保障する正確なサービスが難しい問題を解決している。

 3) 原子力発電所原子炉圧力容器用C 形シールリングプロジェクトの応用成果が審査に合格。

 寧波天生密封件有限公司が開発した、C 形シールリングは、原子炉圧力容器の水圧テスト、ユニットの冷・熱状態テストと商業ユニットでの使用を通して、製品の製造プロセスは成熟しており、性能は安定しており、品質は信頼性があることが証明され、新しく建設する、または稼働中の原子力発電所への採用を、広く進めることが出来る。

五、 製品構造のモデルチェンジとグレードアップを加速

  1. 原子炉メインポンプ用メカニカルシールの国産化製造作業が完了

 原子炉メインポンプ用メカニカルシールテスト回路は、上海機電気凱士比核電泵阀有限公司(Shanghai Electric-KSB Nuclear Pumps and Valves Co., Ltd.)における第一期テストワークショップでの連合試運転調整の成功は、次のステップのテスト条件がすでに整ったことを示している。メカニカルシールはシャフトシール型の原子炉メインポンプの三大主要部品の一つであり、原子炉回路の冷却剤が回転するポンプシャフトから大気への外部漏れを防止する重要な設備であり、高い技術マージン、高い製造精度要求、高い材料性能、高い付加価値などの特徴を持っている。

 現在、我が国は、原子炉メインポンプ用メカニカルシールの量産供給能力はまだ備わっておらず、依然として⾧期の輸入に頼っている。2019 年11 月、原子炉メインポンプ用メカニカルシールは、国家発展和改革委員会の公布した「産業構造調整指導目録(2019 年版)」の“奨励”部類に組み入れられ、国の重点支援製品となっている。

 原子炉メインポンプ用メカニカルシールテスト回路は、上海機電気凱士比核電泵阀有限公司により自主設計製造された。同プロジェクトは、2018 年12 月に初めて正式にプロジェクトとして立ち上がり、同年12 月末に試験回路の設計審査が通り、2019 年3 月にバルクプロジェクト(中:大宗項目)調達契約を締結し、8 月に工事が始まり、12 月には試運転調整段階に入った。

  1. 恒立液圧、技術イノベーションを推し進め高品質発展に力を入れる

 恒立液圧は、設計から製造に至るトータルプロセスのインテリジェンス化を基本的に達成している。設計プラットホームを通して生産・製造の情報システムをインターネットで相互接続することで、会社の設計変更は45%減少、生産技術の計画時間は30%減少、生産コストは13%低減、生産能力は40%向上、製品の市場投入時間は30%短縮し、恒立液圧の油圧機器良品率は99%以上に達している。

 当面の複雑で変化の多い経済競争の環境に対し、中国のハイエンド油圧分野の革新的リーデング企業、工業和信息化部の製造部門の種目別優勝モデル企業として、恒立液圧は、今後スマート製造への投入と研究開発への投入を拡大し、企業の高品質発展に力を入れて、世界をリードする油圧機器とシステム制御メーカーとしての戦略目標に向かって努力して行くであろう。

  1. 三一重工の一台目のデジタル油圧クレーン完成、我が国建設機械のデジタル化とインテリジェント化を促進

 三一重工の小ロッドのデジタル油圧クレーンは、2019 年7 月4 日三一重工の寧郷工業団地でオフラインし完成した。億美博(北京億美博科技有限公司)のデジタル油圧技術がクレーンの旋回システムに採用されたことは、“デジタルの三一、未来を創造するインテリジェント”戦略の推進を加速している。億美博デジタル油圧技術がクレーに採用後、クレーンの旋回最低安定速度は0.1 度/秒より優れ、最高分解能は0.1 度より優れており、微動性指標が大幅に改善され、適応する使用環境(中:適応情景)がさらに広がった。

 後半のテストで、デジタル化旋回は、応答特性の保証の下で、現有の性能改善をベースに手動操作とアクセル制御の慣性などを結び付けることで、安定性指標は引続き向上させることで、インターネット化、無人化、複数台協調作業、ビックデータのインテリジェント化の向上が実現するであろう。デジタル油圧技術の応用は、建設機械分野の要素機器の基礎的イノベーションであり、輸入部品・コンポーネントの国産化代替を完成させ、我が国の建設機械のデジタル化とインテリジェント化の発展を促進する。

六、 品質ブランドの建設に進展が得られる

  1. 安徽中鼎が初めてグローバル自動車部品サプライヤートップ100 リスト及びグローバル非タイヤゴム製品トップ50 の13 位に入る

 Automotive News(中:美国汽車新聞)は、2019 年グローバル自動車部品サプライヤートップ100 リストを発表。最新のリストによると、今年は7 社の中国企業がリストに入り、昨年より1 社多く、安徽中鼎密封件股份有限公司が今年初めてトップ100 に斬り込んだ。

  1. 徐工液圧、2018 年度全国機械工業品質賞の栄光に浴する

 中国機械工業品質管理協会は、2018 年度全国機械工業品質賞などの受賞組織と個人に対して表彰し奨励した。徐工液圧は2018 年度全国機械工業品質賞の栄光に浴した。近年、徐工液圧製品の品質は着実の向上しており、全顧客の満足度は、第三者の評価を通して業界の一流レベルに達している。徐工の油圧シリンダは、1万時間「使用して壊れず」で顧客の称賛を獲得している。

  1. 工業和信息化部、第一次小さな巨人企業で、油・空・シール業界の4社がリストに入る

 「工業和信息化部弁公庁の専・精・特・新の“小さな巨人”企業育成作業に関する通知」(工信)企業函[2018]381 号)に基づき、地方政府の推薦、専門家の審査と社会の公示などを経て、第一次専・精・特・新の“小さな巨人”248 社の名簿が発表され、油・空・シール業界の寧波索諾工業自控設備有限公司(空気圧機器)、寧波中意液圧馬達有限公司(油圧モータ)、四川日機密封件股份有限公司(メカニカルシール、ドライシール、シール制御<補助>システム)、成都一通密封股份有限公司(ドライシール)の4 社がリストに入った。

  1. 業界、栄誉称号を獲得

 通用機械研究所及び国機通用環境公司の徐鵬、于躍平、張徳福ら5 名の同志は、国務院特殊待遇手当の享受を承認された。北京機械工業自動化研究所有限公司は、「中央企業先進的集団」の栄誉表彰を獲得。北京華徳液圧工業集団有限責任公司の楊暁東は、2019 年「全国機械工業労働模範表彰リスト」に入った。華徳液圧の従業員李元建は、中華人民共和国70周年慶祝準備と奉仕保証」の「先進的個人」を獲得した。

七、2020 年の見通しと目標

 2020 年は、平凡でない年となることは間違いない。突然にやって来た新型コロナ肺炎ウイルスが世界を不意に襲い、世界経済にとてつもない影響をもたらし、経済発展の不確実性がますます強くなっている。習近平総書記を核心とする党中央の強力な指導の下、疫病流行の予防と管理が段階的成果を達成すると同時に、経済の「スタートボタン」を押し、我が国の経済の「強靭性」が表れたことに、世界の注目が集まっている。2020 年の油・空・シール業界としても、堅塁を攻略し難関を克服して、「第十三次5 カ年」計画の最後の戦いの勝利を勝ち取るであろう。

  1. 挑戦と圧力

 2020 年を展望すると、国際環境の不安定性、不確実性は予想し難く、貿易の保護主義がはびこっており、疫病の流行は根絶し難く、世界の経済の下振れリスクがはっきりと見えている。国内の構造的矛盾は依然として突出している。母機の組込み部品やコンポーネントの需要の変動は大きく、予測が難しい。油・空・シールのハイエンド製品の供給不足、ミドルやロウエンド製品の過剰生産能力、過当競争による需給関係に根本的な変化はない。労働力コストは上昇し、環境保護制限の拡大趨勢に変化がない。業界の経営が直面する情勢はさらに厳しく複雑で、着実な経営の実現、高速から高品質への発展任務は依然として困難で、より大きな努力を払わなければならない。

  1. 業界発展の有利な要素

 建機業界の成⾧趨勢は依然として持続いており、中国工程機械工業協会の予測によると、建機業界の2020 年予測は10%前後の増加である。農業機械業界は、周期的な減少を体験した後、2020 年では製品の差別化が顕著で、一部製品は大幅に伸び、ボトムリバウンドの兆しがある。戦略的新興産業は持続的に発展している。自動車業界の伸び率はほぼ横ばいである。2020 年、機械工業は安定成⾧の下で進み、主要経済指標は若干の伸びが予測される。

1)中国経済は「安定成⾧の下で上向いていく」

 全体基調には変わりなく、危機の中にチャンスありで、国の各プロジェクトの減税と手数料の削減政策による利益は徐々に現れており、関連支援政策は依然として順序だてて進められており、「基盤強化プロジェクト」、「スマート製造」などの特定プロジェクトの実施は、業界の発展に良好な制作環境を提供している。

2) 内需の牽引

 社会全体の固定資産投資は引続き大幅に増加し、社会の需要は着実に成⾧している。建設機械の成⾧、農業の夏の取り入れ穀物の豊作、農業の新技術の応用は、農業機械の成⾧を促進している。医療機械の需要は旺盛である。母機の油・空・シール製品に対する需要は相対的に増加している。

3) 構造調整

 構造転換とグレードアップは持続的に進んでおり、企業の自己開発の内なる動機は高まっている。

  1. 発展目標

 2020 年、油・空・シール業界の一定規模以上の企業は、成⾧の勢いを維持し、成⾧幅は、2019 年の基礎にわずかに落ち込む、生産と販売の伸び率は、年初の予測した2.0%の増加目標を達成するものと予測している。

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 前年記事は、「中国の油空圧機器・シール部品、・2019年予測は7%増の1,320億元(約2兆720億円)」2019年12月4日付

 

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