国際協力銀行(JBIC)は1月19日、㈱上田商会(本社:北海道、上田朗大社長)等が出資する、㈱日本アクシスインベストメント(以下、JAI)との間で融資金額315百万円(JBIC分)の貸付契約を締結したと発表した。融資は「成長投資ファシリティ1」を活用し、北海道銀行との初の協調融資により実施するものであり、協調融資総額は450百万円。
この案件は、JAIのインド法人FUJI INFRASTRUCTURE TECHNOLOGIES PRIVATE LIMITED(以下、FIT)が実施するコンクリート製品の製造・販売事業に必要な資金をJAIに対して融資するものであり、工場の新設に充てられるもの。
上田商会は、コンクリート製品の製造・販売を手掛ける中小企業であり、土木用コンクリート製品やマンションや倉庫、病院等に使用される高層建物や大型施設向けコンクリート製品を製造している。この案件は、インドでの経済成長等を背景にインフラ整備の需要拡大とともにプレキャストコンクリート製品の需要拡大が見込まれており、上田商会は、FITを通じたインドでの事業拡大を企図している。融資は、こうした上田商会の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、インド等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。