同社はプラスチック製品の加工に欠かすことのできない射出成形機の専業メーカーとして、多彩なラインナップを取り揃え、国内外のプラスチック成形加工メーカーの個々のニーズに応えている。1947年にプラスチック成形加工業で創業した同社は、1957年に機械メーカーに転身、射出成形機の専業メーカーとして、仕向け先の業種のニーズに合った成形機や成形技術、成形システムの開発、生分解性樹脂など新素材への対応も積極的に展開してきた。
また同社は、本社工場に加え、2009年より中国・タイ・米国に3つの海外工場を順次開設し、昨年1月にはイタリアの同業メーカー最大手「ネグリ・ボッシ」を子会社化し、世界5極の生産体制によりグローバル市場に向けて射出成形機を供給している。直近では、コロナ禍による海外工場の稼働停止措置等も経験したが、長期的には各工場での生産機種・数量など生産能力を順次拡大し、順調な稼働を続けている。
累計14万台という出荷台数は、国内成形機メーカーでは業界最多(同社調べ)。ネグリ・ボッシを含めたグループ全体の累計出荷台数は、191,500台超である。
同社では次のようにコメントしている。「累計出荷14万台の達成については、偏に当社機をお使いいただいているお客様のご支援、ご愛顧の賜物と心より感謝申し上げます。ネグリ・ボッシがグループ傘下に加わったことで、当社グループは型締力7トンから7,000トンまで、汎用機から専用機までをフルラインナップで提供可能となったほか、日精樹脂とネグリ・ボッシの相互補完によって販売・サービスネットワークが拡充され、世界中のお客様をより広範にサポートすることが可能となりました。今後も、単に設備機械を販売するのではなく、成形加工技術を含めた同社独自のご提案で、お客様のご要望にきめ細かくお応えしてまいります。」
画像:販売第一号機のYD-2型 (1957年)