■経営成績に関する説明
第1四半期は新型コロナウイルスの感染拡大により、企業の投資マインドは全世界的に著しく縮小し、外出規制と雇用環境の悪化による個人消費の急速な冷え込みとともに、住宅需要も一気に落ち込んだ。
第2四半期に入るとロックダウンは解除され、各国の状況に違いはあったが、欧米先進諸国は段階的に経済活動を再開し、景気悪化はいったん底を打った。
しかし、第3四半期以降も依然として新型コロナウイルスの脅威は続いており、各国政府は感染防止を念頭においた規制の強化と社会経済活動との両立に向けた非常に難しい舵取りを迫られている。
このような環境下にあっても、竹内製作所グループは、2020年1月には油圧ショベル「TB370」、2020年2月にはクローラーキャリア「TCR 50 -2」、2020年4月にはクローラーローダー「T L8R -2」、2 02 0年8月にはミニショベル「TB257FR」を市場投入した。
しかし、上期は欧米各国でのロックダウンや外出規制をはじめとした様々な感染拡大防止策の影響により、竹内製作所グループ、ディストリビューター及びディーラーの営業活動は大きく制限された。
第3四半期に入ると制限は緩和され、繰越需要も相まって製品需要はコロナ禍前の水準へと回復に向かっているものの、上期の落ち込みが大きく、第3四半期連結累計期間の販売台数は、前年同期に比べ減少した。
■セグメント別の経営成績
<日本>
日本セグメントは、売上高のほとんどが欧州ディストリビューター向けの販売で占められている。2020年1月に市場投入した油圧ショベルの新製品「TB370」が業績に貢献したものの、新型コロナウイルスの影響により欧州ディストリビューター向けの販売台数が減少し、売上高は314億3千2百万円(前年同期比9.8%減)となった。セグメント利益は、欧州ディストリビューター向けの値上げや出荷台数の減少に伴う運搬費の減少等の増益要因はあったものの、売上高が減少したこと及び主要通貨が総じて円高に推移したこと等により55億4千5百万円(同26.2%減)となった。
<米国>
新型コロナウイルスの影響で営業活動が大きく制限されたこと等により、上期の販売台数は減少したが、営業活動の再開とともに繰越需要が表面化したことと、2020年4月に市場投入した新製品「TL8R-2」等のクローラーローダーの販売が伸びたことにより、第3四半期の販売台数はほぼ前年並みにまで回復した。
しかし、上期の落ち込みが大きく、第3四半期連結累計期間の販売台数は前年同期に比べ減少し、売上高は389億6千万円(前年同期比8.8%減)となった。セグメント利益は製品販売価格の値上げ、プロダクトミックスの変化、及び日本セグメントからの製品仕入価格の値下げ等により34億5百万円(同23.6%増)となった。
<英国>
EU離脱後の通商交渉の不透明感に加えて、新型コロナウイルスによるロックダウンの影響が重なり、上期の販売台数は大きく減少したが、経済活動の再開とともに繰越需要が表面化し、第3四半期の販売台数は前年同期を大きく上回った。
しかし、上期の落ち込みを取り戻すまでには至らず、第3四半期連結累計期間の販売台数は減少し、売上高は66億6千3百万円(前年同期比24.1%減)となった。セグメント利益は売上高が減少したものの、製品販売価格の値上げ、日本セグメントからの製品仕入価格の値下げ等により5億3千9百万円(同2.8%増)となった。
<フランス>
フランスでの全国的なストライキの影響と新型コロナウイルスによるロックダウンの影響により、上期の販売台数は減少したが、経済活動の再開とともに繰越需要が表面化し、第3四半期の販売台数は前年同期を上回った。この結果、上期の落ち込みを取り戻し第3四半期連結累計期間の販売台数はほぼ前年並みにまで回復し、売上高は50億1百万円(前年同期比1.3%増)となり、セグメント利益は日本セグメントからの製品仕入価格の値下げ等により3億3千1百万円(同50.5%増)となった。
<中国>
新型コロナウイルスの影響により減産を余儀なくされたため固定費率が上昇したこと、及びたな卸資産の評価損を計上したこと等によりセグメント利益を圧迫した。この結果、売上高は2千9百万円(前年同期比86.1%減)となりセグメント損失は1億8千5百万円(前年同期は2千6百万円のセグメント利益)となった。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2020年10月2日付で公表した通期予想は据え置いている。業績予想における第3四半期以降の外国為替レートは、1米ドル=104円、1英ポンド=135円、1ユーロ=124円、1人民元=15.40円を前提としている。