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三菱ガス化学、田岡化学と原料モノマー合弁会社と鹿島工場に製造プラント増設を発表

 三菱ガス化学は12月23日、田岡化学工業との間で、三菱ガス化学新潟工場(新潟県新潟市北区)内に新設する光学樹脂ポリマー「ユピゼータ®EP」用原料モノマー製造プラントを活用した原料モノマーの生産事業の運営を行う合弁会社の設立に合意したと発表した。また、三菱ガス化学は鹿島工場(茨城県神栖市)内に、「ユピゼータ®EP」用重合プラントの増設を決定したと発表した。

 三菱ガス化学光学樹脂ポリマー「ユピゼータ®EP」は、高屈折率と低複屈折性を高次元で両立させた高機能小型カメラレンズ材料としてスマートフォンやタブレット端末等に広く採用されており、スマートフォン用カメラの高機能化とカメラレンズの多眼化を背景に、今後も更なる需要の伸びが予想されている。

 「ユピゼータ®EP」の更なる需要増に対応していくため、「ユピゼータ®EP」の原料モノマーの主要調達先である田岡化学工業の技術を用いて、三菱ガス化学新潟工場内に原料モノマー製造プラントを新設し、田岡化学工業の原料モノマー生産の一部を、三菱ガス化学が合弁会社を通じて受託することにより、原料モノマーの生産能力の増強と調達の安定化を実現する。また、あわせて三菱ガス化学鹿島工場内での重合プラントの増設を行うことにより、「ユピゼータ®EP」の供給安定性の確保にも努めていく。

 三菱ガス化学は「ユピゼータ®EP」の旺盛な需要に確実に応えていくために、自社工場における生産能力の拡充はもとより、今回の合弁事業を通じてより強靭なサプライチェーンを構築することにより、三菱ガス化学中期経営計画「MGC Advance2020」に定めた「今後進むべき5つの事業領域」のうち“情報・通信”、“モビリティ”領域において、更なる事業展開を確実に進めていく。

<合弁会社概要>

資本金:1億円

出資比率:三菱ガス化学51%、田岡化学工業49%

事業内容:光学樹脂ポリマー用原料モノマーの製造受委託

設立時期:未定(各国・地域の競争法当局の承認取得後)

<三菱ガス化学計画概要>

・原料モノマープラント(新設)

 建設予定地:三菱ガス化学新潟工場(新潟県新潟市)

 営業運転:2023年1月開始(予定)

 能力(新設分):非公表

・重合プラント(増設)

 建設予定地:三菱ガス化学鹿島工場(茨城県神栖市)

 営業運転:2022年7月開始(予定)

 能力(増設分):2,000 トン/年

 ニュースリリース

 

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