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鍛圧機械、2021暦年の受注予想は前年比13.3%増の2,560億円、工業会が発表

 日本鍛圧機械工業会は12月16日、2021暦年の受注予想を前年比13.3%増の2,560億円と発表した。新型コロナウイルス感染拡大は世界経済に深刻な影響を与えたが、ワクチン接種の開始及び経済対策により、2021年は緩やかな回復基調に戻ると期待。

 国内外共に自動車のEV化に伴う新規生産設備、医療機器関連、IoT、AI、5G、DXなどのデジタル関連への投資、新常態に対応した消費市場の需要が見込まれるが、大型設備投資の回復までには至らないと見る。

 海外は、米中貿易摩擦による不透明感があるが、中国経済が順調であり設備投資の牽引役を期待。米国、欧州は正常化に時間を要すると思われるが、ASEAN、その他新興国への投資拡大に期待。

 機種別によると、プレス系は920億円、前年比11.5%増と予想。国内はEV化対応及びデジタル関連を含めた自動化・効率化投資への更新需要が高いが、大型設備投資の先送りが懸念。海外は中国の自動車関連大型設備投資に期待。

 板金系は870億円、前年比19.2%増と予想。国内は半導体装置、社会インフラ、医療関連、デジタル関連、食品機械及び建材向の需要は高い。海外は、中国、ASEANの回復に期待。サービスは770億円、前年比9.2%増と見る。

 国内は1,075億円、前年比9.7%増と予想。国内設備投資は、EV化、DX・IoT・AI・ロボットなどのデジタル関連及び医療機器への需要は高いが、大型設備投資の先送りに懸念。社会インフラ再整備及び5G関連投資などに期待。

 輸出は715億円で前年比24.3%増で例年並みの輸出比率に戻ると予想。欧米は経済の回復に時間を要し、設備更新需要の回復も遅れると予想。当面は中国が自動車関連の大型設備投資の牽引役になると期待。

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