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日立造船、子会社が英国のごみ焼却発電プラント建設工事を受注

 日立造船は12月10日、100%子会社で、ごみ焼却発電プラントの設計、建設、保守などを手がけるHitachi Zosen Inova AG(スイス)が、このほど英国の大手エネルギー会社SSE plcグループ(以下、SSE)がロンドン近郊に建設を計画するごみ焼却発電プラント建設工事(ストーカ式焼却炉:480,000t/年、発電出力:49.9MW)を受注したと発表した。

 受注した案件は、SSEがバークシャー州スラウ(ロンドンより西に約33km)に新たにごみ焼却発電プラントを建設するもので、HZIは、同案件のために設立されたSPC(特別目的会社)であるSSE Slough Multifuel Limitedよりプラント建設工事を請け負う。

 プラントの完成は2024年を予定しているが、稼働すればロンドン市のごみを約48万t処理し、約10万世帯分相当の年間電力使用量を賄うことが可能。また、約14万7,000t以上のCO2削減効果が見込まれている。

 日立造船グループが得意とするごみ焼却発電はクリーンエネルギーの1つであり、温室効果ガスの削減に貢献できる。また、環境意識の高まりや経済発展による廃棄物処理量の増加などにより、欧州でもごみを主に埋め立てによって処理してきた英国や、東欧、中東、オセアニアなどの国々で、ごみ焼却発電プラントの需要が高まっている。

 日立造船グループは、ごみの衛生的処理やクリーンエネルギーを通じ、国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)達成や世界の環境問題解決に積極的に取り組んでいく。

<受注概要>

発注者:SSE Slough Multifuel Limited(この案件のために設立されたSPC)

最終需要家:SSE plcグループ

建設地:英国・バークシャー州スラウ(ロンドンより西に約33km)

施設規模:ストーカ式焼却炉:480,000t/年、発電出力:49.9MW

 ニュースリリース

 

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