日本鍛圧機械工業会は12月8日に発表した2020年11月の鍛圧機械受注総合計は199.2億円、前年同月比13.3%減、21カ月連続で前年割れとなった。国内外共に大型設備投資案件は低調だが、小中型プレスは好調を維持している。全世界的にコロナ禍の収束は見通せず経済回復の不透明感が続いているが、中国、欧州を中心に自動車のEV化が加速しており、EV関連の投資活発化を期待するとしている。
機種別によると、プレス系機械は81.7億円、前年同月比20.6%減。小型プレスは29.4%増、中型プレスも72.4%増だが、超大型プレスは51.9%減、大型プレスも81.3%減。油圧プレスは36.6%減だが、フォーミングは94.4%増、自動化安全装置は47.2%減。板金系機械は62.0億円、前年同月比2.0%減。レーザ・プラズマが5.5%増だが、プレスブレーキ6.2%減、パンチングも6.3%減。
国内は83.2億円、21カ月ぶりに前年同月比0.5%増。金属製品製造業が40.8%増、電機も17.3%増だが、自動車18.2%減、一般機械2.4%減、鉄鋼・非鉄金属も72.6%減。
輸出は60.5億円、前年同月比27.5%減。韓国・台湾向は4.5倍増、インド向も3.1倍増だが、中国向が18.0%減、北米向40.7%減、欧州向81.2%減、東南アジア向も73.8%減。