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日立建機、中国市場で12トンと20トンクラスの土木専用機を発売

・6トンクラスに続き、個人チャーター業者向け製品ラインアップを拡充

 日立建機は11月30日、中国の現地法人である日立建機(上海)有限公司(本社:上海市浦東新区、董事総経理:程暁明)が、12トンクラスの土木専用機ZX120-5A(標準バケット容量0.52m3、運転質量11.5トン)と20トンクラスの土木専用機ZX195-5A(標準バケット容量0.91m3、運転質量18.9トン)を、中国市場向けに2020年12月より正式発売を開始したと発表した。2020年度でZX120-5Aは200台、ZX195-5Aは80台の販売を見込んでいる。

 画像:中国市場向けの土木専用機12トンクラスZX120-5A(上)と20トンクラスZX195-5A(下)

 日立建機グループは、10月から発売開始した6トンクラスに続き、12トン、20トンクラスでも土木専用機を投入することで、ボリュームゾーンの個人チャーター業者向け製品ラインアップを拡充し、今後も多様で幅広い市場ニーズに応えていく。

 ZX120-5Aは、主に都市建設や農村地域での土木整備、港湾、その他軽負荷土木作業向けの小型油圧ショベル。ZX195-5Aは、これらの作業に加えて工事現場での原材料の積込み作業や一般道路建設、上下水道の配管埋設工事などの社会インフラ向けの土木工事に用いられることを想定して開発した中型油圧ショベル。これまでの製品で評価されてきた操作性や燃費性能、品質を維持しつつ、土木用途に機能を集約することによって、高いコストパフォーマンスを実現している。

 また、ZX120-5AおよびZX195-5Aには、ICTを活用して顧客の機械を見守るサービスソリューション「ConSite®」を搭載し、顧客の機械の工事現場での安定稼働に貢献するだけでなく、トータルのライフサイクルコストの低減に貢献していく。

 昨今の中国では、都市開発や農地整備などインフラの整備需要がさらに高まり、そのような工事従事者は、時間単位で工事を請け負う個人チャーター業者が多いことから、個人チャーター業者をターゲットにして、新しい市場ニーズに合ったラインアップの拡充が必要とされている。

 日立建機は、これまで土木用途だけでなく、建物解体やスクラップ処理などの高負荷作業をはじめ、あらゆる用途に対応できる油圧ショベルの製品ラインアップを揃えてきた。しかし、建設機械の稼働・位置情報などのビッグデータを蓄積するGlobal e-Service®(グローバル イーサービス)を活用し、中国市場における中小型クラスの使用状況を調査したところ、負荷の少ない作業時に選択するECO(エコノミー)モードで稼働している台数が多く、ユーザーニーズとしても、土木作業用に機能を集約してコストパフォーマンスを高めた製品を求める意見が多かったため、先行発売した6トンクラスに続き、ZX120-5AとZX195-5Aを新たに製品ラインナップに加えることにしたもの。

 今後は、個人チャーター業者向けの製品を展開しつつ、ConSite®を通じた部品販売・サービスの拡充を図る。また、両モデルの稼働データを収集して、今後の中国市場向けモデルの製品開発や販売戦略に活用していく。さらに、日立建機(上海)では、新たに中国国内の3カ所に地域事務所を設置し、今後はより近くで販売代理店をサポートし、販売・サービス体制の強化を図っていく。

 日立建機グループはこれからも、中国をはじめ各国・地域の市場ニーズに速やかに対応し、日本とグローバル拠点が連携して、顧客のニーズに合致した製品開発を進めていく。

 仕様は、ニュースリリース

 

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