kikai-news.net

日鉄エンジニアリング、西いぶり広域連合新中間処理施設整備・運営事業を受注

 日鉄エンジニアリング(本社:東京都品川区)は11月27日、同社を代表とする企業グループ※1は、このほど西いぶり広域連合(広域連合長:青山 剛 室蘭市長、所在地:北海道室蘭市)と、「西いぶり広域連合新中間処理施設整備・運営事業」(以下、同事業)に関する契約を締結したと発表した。

 同事業は、現在の「西胆振地域廃棄物広域処理施設」(室蘭市石川町22番地2)に代わる新たな中間処理施設として、同一敷地内にストーカ式焼却施設149t/日(74.5t/日X2炉)及びマテリアルリサイクル推進施設32t/日(以下、両施設を含め「本施設」)を新設し、その後20年6カ月間にわたって運営・維持管理を行うDBO方式※2による事業となる。

 施設は、今年10月に受注した北九州市「新日明工場整備運営事業」に続く、日鉄エンジニアリングが国内で建設する2件目のストーカ式焼却炉となる。欧州を中心とする国内外で豊富な実績を有するストーカ式焼却炉の燃焼技術※3と、これまで国内シャフト炉式ガス化溶融炉で培った高度なエネルギー回収・排ガス処理技術の融合により、ごみの安定処理を実現する。

<施設・事業の特長>

1.建設予定地の特徴(狭隘・強風・浸水リスク等)に配慮した施設計画

2.建設期間における既存施設の運用(車両動線等)を考慮した施工計画

3.最新のICT技術を活用した効率的なメンテナンス(劣化状況の傾向監視に基づく予防保全等)

4.設計・建設期間・運営維持管理期間を通じた地元企業の活用と地元雇用の実施

5.地域行事への参画等を通じた地域社会への貢献と積極的な情報公開

 今後も、豊富な一般廃棄物処理施設の建設・運営事業の経験・ノウハウを活かし、地域のニーズに合致したごみ処理事業のトータルソリューションを提供することで、安全・安心な循環型社会の実現に貢献していく。

※1:日鉄エンジニアリング株式会社、日鉄環境プラントソリューションズ株式会社、大成建設株式会社、藤川建設株式会社、東海建設株式会社、須藤建設株式会社、株式会社三川で構成する企業グループ。

※2:DBO方式は、設計(Design)・建設(Build)・運営(Operate)の略。施設の所有、資金の調達は自治体が行い、設計・建設・運営は事業者に委託する方式。

※3:日鉄エンジニアリンググループのSBENG社(Steinmüller Babcock Environment GmbH)では、50年以上にわたり、世界50ヵ国、約500基のストーカ式焼却炉の納入実績があり、世界最高水準の燃焼技術を保有しております。

<受注概要>

事業名称:西いぶり広域連合新中間処理施設整備・運営事業

発注者:西いぶり広域連合(広域連合長:青山 剛 室蘭市長)

総事業費:330億9000万円(税抜き)

設計・建設業務:194億8700万円(税抜き)

運営・維持管理業務:136億 300万円(税抜き)

事業方式:DBO方式

事業用地:室蘭市石川町22番2伊達市南黄金町20番5

事業期間:2020年(令和2年)11月 ~ 2045年(令和27年)3月

設計・建設期間:2020年11月 ~ 2024年9月

運営・維持管理期間:2024年10月 ~ 2045年3月

施設概要:ストーカ式焼却炉:149t/日 (74.5t/日X2炉)、マテリアルリサイクル推進施設:32t/日

 ニュースリリース

 

モバイルバージョンを終了