三菱商事は11月24日、エジプトの大手建設会社であるOrascom Construction(以下、Orascom)他とコンソーシアムを組み、エジプト運輸省のトンネル公団(National Authority For Tunnels、以下、NAT)より、カイロ地下鉄4号線第一期向け鉄道システム納入プロジェクトを受注、このほど約900億円で契約を締結したと発表した。
同プロジェクトにおいて、三菱商事は商務関連とシステムに必要な機器供給を担当、Orascomは土木工事および車両運転指令所等の建屋建設を担当する。同プロジェクトには国際協力機構(JICA)による円借款が供与され、日本の鉄道技術の活用が期待されている。また、エジプトで初めて本邦技術活用条件(STEP :Special Terms for Economic Partnership)が適用された円借款事業となる。
三菱商事はエジプトにおいて過去50年以上に亘り約1600両の鉄道車両の納入実績がある。引き続き、エジプトの鉄道インフラプロジェクトへの積極的な参画を通じて、同国の交通インフラの拡充、及び経済発展への貢献を目指していく。
<受注プロジェクト概要>
路線:約19km (16駅)
システム:信号設備、受配電設備、通信設備、プラットホームドア、自動料金収受システム、軌道工事、車両基地設備等
事業主体:エジプト・アラブ共和国運輸省 トンネル
■三菱商事について
三菱商事は、世界約90の国・地域に広がる当社の拠点と約1,700の連結事業会社と協働しながらビジネスを展開している。天然ガス、総合素材、石油・化学、金属資源、産業インフラ、自動車・モビリティ、食品産業、コンシューマー産業、電力ソリューション、複合都市開発の10グループ体制で、幅広い産業を事業領域としており、貿易のみならず、パートナーと共に、世界中の現場で開発や生産・製造などの役割も自ら担っている。創業以来の「三綱領」という企業理念に基づき、経済価値・社会価値・環境価値の「三価値同時実現」による持続的成長を目指す。